2013/11/03

[Travel Writing] Autumn has come in TOHOKU! - Iwate

東北の秋を巡る旅。二日目は岩手県です。北東北の中核都市である盛岡市をPhotowalk。


この日は生憎の曇り。一時雲が取れて青空が覗いた時もありましたが、概ね雲が空を覆っていたため、昨日の角館よりはちょっと肌寒いような感じも。青空に映え、陽光を浴びてきらきら光る紅葉もいいですが、曇り空の元での落ち着いた雰囲気の出る紅葉も、それはそれでいいよね、ということでPhotowalkは予定通り敢行した次第です。
時折、今しも雨が降りそうな天候になったりなどしましたが、そんな中でも、盛岡城址公園を中心に、お祭りの準備が着々と進められているようでして。東北の復興を祈願してのイベントのようで、既に出店もあったり、ステージでは盛岡の『さんさ踊り』が実施されていたりしました。
さらに、近所の社寺を回ってみると、折しも日曜日ということもあって、どこもかしこも七五三一色。慣れない着物を着ながら、元気いっぱいにはしゃぎまわる傍らで、怪我しないか、大事な着物を汚したり破れたりしないか、はらはらしながら我が子の行動を見守るお父さん・お母さんがいました。 ^^


盛岡というと、有名なのは南部鉄器。厳密には盛岡市と水沢市で主に生産されており、しかも双方の歴史は異なっているのだとか。盛岡の南部鉄器は、慶長年間(戦国末期~江戸初期)に盛岡藩主南部氏が盛岡城を築城した頃に始まったといわれています。
明治以降、一時は衰退を余儀なくされたものの、県や市のバックアップもあって、その隆盛を留めてきた南部鉄器。近年、様々な茶器の登場もありますが、南部鉄器ならではの工夫や、現代風にアレンジして鋳造するなど、様々な工夫を拵えているようです。時代に合わせた器の変遷を見ていくのも面白いですね。

と、ここまで挙げ連ねたものの、日曜ということもあってか、南部鉄器を取り扱うお店がことごとく閉まっていたという… (ノд`)
もしくは、地図上ではここと示されているのに、そのお店が見る影もない状態だったり。やはりこういった手間暇かかる伝統工芸は、早いスピードで栄枯盛衰する現代の流れの中で取り残されてしまった存在になってしまったのでしょうか。仕方ない部分もあるとは申せ、やはり淋しい気もします。




その他、秋色に染まりつつある盛岡市内を写真に収めながら散策。その中でも特に見惚れてしまった景色が、県庁前の並木通り。結構葉が落ちてしまってはいましたが、それでも秋らしい景色を感じるには十分で、まるでヨーロッパのアベニューを散策しているかのような錯覚を覚えます。
また、岩手銀行中の橋支店や公会堂など、レトロな建物もこの界隈に点在します。明治~大正の面影を残す、レトロもしくはモダンな建物はとても好きですので、そういったものを見ると、カメラを向けずにはいられなくなります。

また、盛岡城址公園の敷地内の桜山神社に戻ると、初めて見る行列が。『沢目獅子踊り』だそうです。調べてみたら、盛岡市をはじめ中心の市町村で、その街ならではの獅子踊りがいくつも。獅子には魔除けの効果があり、その踊りが厄除けにつながるのだそうです。なかなか見ない光景に、夢中になってシャッターを押していました。


さて。雲もだいぶ厚くなり、盛岡から山形へ移動しようという時には、パラパラと雨が。急いで盛岡駅に戻り、一路、山形を目指すのでした。

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