2012/06/23

[Travel Writing] 岡崎・豊田紀行と初の鵜飼

Google+の話の流れで、突如として決まった愛知紀行。決まった当初は、取り敢えず集まってワイワイやろう、という感じだったのですが、事前に名古屋近辺にお住いの方々の集まりにより、あれよあれよと話が進んでいたらしく、何と夜の会は『鵜飼』を堪能しようということに!
鵜飼に参加するということは、終了時間は少なくとも20:30~21:00と言う時間帯。長良川のほとりから岐阜駅に急ぎ、名古屋に行って新幹線に乗る… 果たして帰れるのだろうか。勢い任せに参加した愛知紀行ですので、ホテルの部屋は取っておらず、また一泊する予定もありませんでしたから。
しかしですよ! 初めての鵜飼、一生に一度体験できるかどうか(←大袈裟)の鵜飼。このチャンスを逃がさでおくべきか     ! ということで、新幹線に乗るのは時間的に諦め、東京から名古屋へ向かうのと同じように、名古屋から東京へ帰る際も、夜行バスを使うという、0泊3日の強行作戦に出ることになりました。 (´;ω;`)
きつかったですけれどね。でも、これだけ濃厚な時間は、きっとこれから先も味わえないと思ったので、選択して正解だったと思います。勿論、鵜飼だけでなく、岡崎・豊田でも、思った以上に濃厚な1日を過ごすことが出来ましたしw

デニッシュリング (プレーン・チョコ・ハニーレモン) 瀬戸田レモンクリームパイ苺とクランベリーのジュース  at カフェデンマルク 名古屋駅店

夜行バスで名古屋に到着したものの、まだ時間があるため、とりあえずは腹拵え。
名古屋はカフェの街。至る所にカフェがあり、また朝から営業しているところもあります。カフェデンマルク 名古屋駅店で、定番のパンと、苺とクランベリーのジュースを堪能した跡、この日、ご一緒してただく方と待ち合わせ。名古屋駅、名古屋テレビ、宿泊ホテル前にてそれぞれの方を車で拾った後は、まずは最初の目的地の岡崎城へ。

岡崎城天守閣岡崎公園

今回の名古屋撮影オフで、岡崎城は、何よりも僕がリクエストしたところです。江戸幕府を開いた徳川家康の生地でもあります。戦国の主要部隊の一つでありますが、とても静かで、散策には最適の場所でもあります。
徳川家康が今川家の呪縛から離れ、浜松城に本拠を移した後は、松平信康が城主となり、また、豊臣秀吉によって徳川が関東へ移封されると、豊臣家臣・田中吉政が城主となりますが、関ヶ原の戦いを経て、再び徳川の手に。徳川家康の生地として重要視され、代々の譜代大名が収めるものの、明治維新による廃城令により撤去、現在の復元天守は、1959年に建設されたものだそうです。

小ぢんまりとした天守ではありますが、城の内外は、特に戦国の当時の様子を垣間見ることができる展示品が陳列されています。そして、店主内の展示品は勿論のこと、学芸員さんが教えてくれた注目すべきところは、城の周囲の石垣や遺構。静かに風が吹き通る岡崎場内の公園の中で、今も尚、発掘された遺構が、静かに時を刻んでいる様は、深い歴史的価値を現在に示していると同時に、時の重みを感じさせるものになっています。

豊田大橋豊田スタジアム

岡崎城の後は、本旅の最大の目的の1つである、豊田大橋へ。近くに、豊田スタジアムがあります。
豊田大橋は、建築家・黒川紀章氏のデザインで、かなり独特なフォルムの橋となっています。本当に、一度見たら決して忘れないくらい。今回の旅で、ご一緒した方が、もうそれこそ夢中になって撮影していらっしゃいました。 ^^
今回は昼間ですけれど、夜になったらなったで、それはそれで美しいです。豊田大橋自身はライトアップ等は行いませんが、一般道路の橋脚ですから、それによるライトアップはあります。ISO感度を上げた上で撮影すると、落ち着いた光を放っているものの、目を離すことが出来ない、とても美しい夜の写真を堪能することが出来ます… ^^

桃太郎神社 - 一桃太郎神社 - 二

本日のメインイベントである鵜飼は、岐阜市 長良川で行われるため、岡崎・豊田から一路北へ。しかし、その前に行っておきたいところがある! と、半ば駄々をこねて訪ねたのが、Google+でその名を轟かせ、今や一大ブームとしてストリームを笑いと涙の渦に包んでいる桃太郎神社へ。作家・浅野祥雲氏によるエキセントリック極まりない作品の数々が、神社の境内に所狭しと飾られ、それらを見かけては、一緒に記念撮影をする参拝客が! 下手に、ご当地キャラクターの顔部分をくりぬいて、後ろから顔をのぞかせて写真撮影するよりインパクトが出ると思いますww
境内の奥には宝物館があるのですが、これまた現実なのかどうなのかよく分からない珍宝がずらり(鬼の頭蓋骨とか)… とにもかくにも、犬山に行ったら、是非とも行ってみたいところの一つではあります。


長良川より臨む夕焼け闇夜に浮かぶ篝火と鵜飼

そして、本旅のメインイベント。長良川の鵜飼へ。
まだ東雲色の、太陽が顔が出ている時に舟に乗り、20分程乗って鵜飼の会場へ、始まるまでに1時間弱の時間があるため、その間に用意した夜食の『なだ万の幕の内弁当』に舌鼓を打ち、暮れゆく夕焼けを愛でながら、後は鵜飼が始まるのを待つことに…

特に、何か開始の合図や狼煙が挙がったわけでもありませんが、暗くなったあたりを見回すと、遠くから漁火の列が。風もほとんどなく、静かな川の水面。それはまるで、鬼火の葬列の様な、現実とは思えない、幻想的な光景です。本当に美しい…
しかも、観覧の船の間近を通ることもあるので、漁火の炎の熱を間近に感じることが出来ます。迫力満点、というものではありませんが、ボーっと眺めていると、そのままこの世ならざる世界に引き込まれるような… そんな、人を惑わせるような魅力を感じました。
そして、その船に連れられるように、沢山の鵜が、水面下で魚を食んでおりました。日本書紀にも掲載されるほどの古い歴史を持つ鵜飼。今も尚脈々と続く伝統。その片鱗に立ち会うことが出来たのは、この上なく、極上のひと時だったと思います。

鵜飼の後は、名古屋市内へ。この時、もうひと方と合流したのですが、僕はこれでタイムオーバー。夜行バスに乗って、一路東京へ向かいました。
しかし、そのバスの中でも、濃厚な1日のイベントの余韻に浸り続けておりましたね。またとない機会を提供して下さり、有難う御座いました!



桃太郎神社 (Momotarou Shrine) ぎふ長良川鵜飼 (Cormorant fishing)
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