2014/04/20

[Travel Writing] 桜紀行 in 2014 - 宮城編

2014年の桜紀行、最後の地は、宮城県多賀城市。かつて、陸奥国府に築かれた鎮守府『多賀城』にちなみ、その市名がついています。街を彩る桜見物と、街撮りPhotowalkを兼ねて、街中を歩いていきました。


多賀城を歩く前に、まずは鹽竈神社へお参り。多賀城市・塩釜市共に、仙台から電車で20~30分程度のアクセスの良さ。気軽に行くことが出来るのがいいですね。
夜行バスで仙台に到着した時、既に街中の桜は満開。綺麗に彩られていました。多賀城・塩釜共に距離は離れていませんから、きっと桜の咲き振りも同じくらいでしょう。期待が高まります。 ^^
……とは言え、早朝にも関わらず、仙台駅から歩いて10分程度の榴岡公園には、場所取りの青ビニールシートがビッシリ… そして場所取りに生命と出世欲を賭けんとする人々の熱き 残骸 努力の数々が至るところに! ('A`)

余談ですが、多賀城とその界隈の公園は、休日であるにも関わらずあまり人多くなくて、ゆっくり散策することが出来ました。市の境にある加瀬沼公園は、バーベキュー場が備わっていますから、その関係で混雑していましたけれど。ご家族で、ご友人で、喧騒もほどほどに花見を楽しみたい、というのであれば、多賀城は絶好の場所ですのに… (´・ω・`)
まぁ、人は集まりやすいところに集まってしまう、というのが性なんでしょうかねぇ。

そんなことを思いながらも、気を取り直して、街中を散策しました。



国府多賀城駅の北側と南側で、様子が結構違います。
南側は、駅のすぐそばに東北歴史博物館があります。律令時代から現代に至るまで、この地を中心とした東北の興亡が描かれた博物館となっています。
ホールの奥に、ガラスケースで厳重に保管されていた品があって、よく見るとそれは、東日本大震災の折にチャリティでオークションに出された、レディ・ガガのカップが! ここに展示されていたのですね~。初めて生で見ました。 ^^
多賀城廃寺跡を抜けると、もう完全に住宅地。とは言え、ところどころに散在する寺社の境内には、美しく咲き誇る桜が植えられており、静かに時を刻んでいるようでした。

替わって北側は、多賀城跡を中心に、田園風景が広がります。素朴な田舎の風景が広がっています。多賀城そのものが高台の上に築かれていますので、田園は丘の斜面を中心に広がっています。見た目としては意外とアップダウンはあるように感じますが、歩いているうちはそれほど苦に感じるような傾斜ではありません。人の喧騒から離れ、通り過ぎる風に耳を傾けながら、散策するにはピッタリかもしれません。


かつての陸奥国府の鎮守府の跡だけあって、多賀城、かなり広いです。単に丘の上の史跡だけでなく、その周囲の史跡や、城に入る上での門の跡等を見ると、その広さたるや、地図で見比べても、他の城跡に見劣りしません。ざっくりとした面積比較でも、現在の大阪城公園以上になるかと。
そんな中を、満開の桜がお出迎えであるにもかかわらずあまり人がいないものですから、独り占めで堪能できる! という反面、何だか寂しい気もします。折角仙台から近い場所であるわけですから、もっとこっちに来てもいいのに… という気持ちもなくはありません。
難しいところですね。。。


まぁ、兎にも角にも、いつもの街撮りとはちょっと趣を異にした、律令時代の息吹を感じる街撮りでした。そして、今年の桜紀行もこれを以て最後。今年も、南から北へ、様々なところへ足を運んだと思います。来年はどんなところに行こうか、既にこの時点で楽しみになっています。 ^^

2014/04/12

[Travel Writing] 桜紀行 in 2014 - 奈良編

「吉野の桜の季節の混雑ぶりは相当のものよ。普通だったら土曜休日は行かないわね」

という母の言。その言葉通り、桜が満開の時期の吉野は、周囲は人・人・人だらけ! 吉野の桜の満開の時期は、山の山麓・山腹等でやや異なりますが、大体4月中旬くらい。大阪・京都の桜のピークが4月上旬ですから、まだ桜を楽しみたい! という方が、こぞって奈良に集結するのです。
車の場合は、県道15号線と37号線を使います。激混みは必至ですから、時間を気にせずのんびり観光というのならいいかもしれませんが…
鉄道の場合は、近鉄吉野線の1本のみ。これが実にやっかい。朝7時台の時点で、橿原神宮前に到着した電車は既に激混み。そこから吉野へは1時間以上かかります。距離的に1時間かかるの? と思うかもしれませんが、橿原神宮前以降は単線。しかも行き違いの関係で1駅で2本通過待ち、というのもあり、車内のイライラは至る所で着火寸前を迎えます。スムーズに、且つ快適に現地へ行きたいというのであれば、近鉄の特急で予め席を予約するのが無難です。早めの行動が大事です。 ^^;



しかし、そんな風に悪戦苦闘しながらでも、やはり1度は行く価値はありますねぇ。吉水神社から眺める一目千本を始め、吉野水分神社へ向かう道すがらから見下ろした中千本等、山全体がピンク色に包まれ、しかも今日はやや曇り空でしたので、薄っすらと山が花霞に包まれた様子が印象的でした。
『吉野山』とは言え、金峰神社まで道が舗装されていますので、比較的歩きやすいです。途中途中道は狭く、また傾斜もやや急になっているところもあります。そんな中を、慣れた運転技術で、しかも観光客で大賑わいの中をすり抜けるタクシー。その桁外れの運転たるや、見てるこちらもハラハラしつつも、感嘆せずにはいられませんでした… ^^;


そして、流石は世界遺産にも指定されている地域であるだけに、海外からやってくる観光客も多く、そして彼らの好奇心をくすぐる土産物や小物も盛り沢山。特にこの時期は、ピンクや赤を中心とした、『和』テイストの土産物が艶やかに通りを彩りますね。


さて、御存知の通り、近鉄吉野線で吉野駅に到着すると、千本口から吉野山までのロープウェイがありますが、桜の季節のように激混みの時期の、ロープウェイの利用は全くお勧め出来ません。電車や観光バスの時間が決まっているのなら猶更です。乗り場は朝から夕方まで長蛇の列。
そこで、ロープウェイの脇を通っている道を歩くのがお勧め。ロープウェイを使うほどの傾斜だから歩くの大変なのでは… とお思いでしょうが、意外や意外、結構歩きやすいです。くねくねとカーブが続きますから、歩く際の距離はあるように思うものの、傾斜もそんなにありませんので、お年を召した方でもすいすいと歩いていらっしゃいました。
僕も上りは坂を歩いて、そして下りも坂を歩いて。まぁ、こっちの方が自分のペースを理解しているのであれば、スムーズに駅に行くことも出来ますし。

とは言え、『吉野口』の乗り場近辺は、もう大混雑も大混雑。ほんの数m歩くだけでも数分かかったりとかもしばしば。やはり帰りも、時間に余裕をみた行動をとる必要がありそうです。 ^^;