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2014/09/07

[Travel Writing] 初秋の北東北の旅 - 岩手編

弘前を後にして次の目的地である、岩手県久慈市へ。弘前から青森に出て、新幹線ではなく青い森鉄道に乗ってのんびり揺られながら八戸へ。八戸線に乗り換え、終点の久慈に到着し、そこで一泊。
ご存じのとおり、久慈市は2013年度上期の連続テレビ小説『あまちゃん』の舞台。社会現象にもなったこのドラマの人気は今も衰えることなく、観光客を久慈に引き込んでいます。ドラマでは、架空の市『北三陸市』となっており、随所で過疎化が進む地方都市の状況を描いていますが、実際にこの街に来てみると、そんなことはありません。久慈駅を中心に結構賑わってまっせ!
それでも、夜になれば昼の賑わいもかなり潜め、スナックのネオンがひっそりと輝いています。弘前からの移動は流石に疲れましたので、あまり散策もせずに、チェックインしたホテルのお勧めの居酒屋さんで一杯。なんとその居酒屋さんの従業員の方、『あまちゃん』のエキストラとして出演されていたんですって。既に放送終了してから大分時間も経ちますが、今も興奮さめ止まぬ、といった感じで、当時の体験を話してくださいました。 ^^



翌朝は観光案内所で自転車を借りて市内をぐるぐる撮りながら回ることにしました。
観光案内所は、三陸鉄道の改札のすぐ脇にあり、さらにその改札口のスペースには、三陸鉄道に乗る時は欠かせない『うに弁当』の販売所がありました。
が。観光案内所に到着した8:30の時点で既に完売の札が。ちなみに販売員の方に聞いてみると、「朝6時の時点で長蛇の列が出来ていて、その日の販売分がその時点で完売」ですって!!

うっひょー………

この時点で、ドラマが終了して1年近くが経過しているのに、まだまだ人気は衰えていないんだなー… と実感した瞬間でした。


自転車を借りてまず向かったのが、『あまちゃん』のメインの舞台である、『北の海女』の活動の場である小袖海岸へ。500円の見学料を支払い、いざ、久慈が生み育んだマーメイドたちの実演へ。



初めて見た海女さんの実演。
恥ずかしながら、当初は、やはり物珍しさ、ドラマの舞台の追憶をなぞるため、という目的だったんですけれど、そんな矮小な思いが一気に吹っ飛んでしまうくらい、見入ってしまいました。特にベテランの海女さんは、垂直にスーッと潜っていくんです。波もほとんど立てずに。まるで海と一体になったかのように。実演のために整備された海岸で行うわけですから、海も綺麗。それだけに、潜った時の姿もよく見えます。本当に見とれるくらいに泳ぎが綺麗なんです。

獲れたウニは、その場でさっと洗い、捌いて中の卵巣を取り出して食べます。僕はウニはそれ程好きな方ではないのですが、それでも獲れたてとなると、食べずにはいられなくなります。 ^^;
海女さんと漁業組合の方曰く、暑い夏も過ぎ、涼しくなってきたこともあって、ウニも少し小ぶりになり、味も甘さが抑え、しょっぱさが引き立つようになった、とか。甘いウニを堪能するには、真夏に獲れたウニが一番なのだそうです。とはいっても、その時は夏休みのため、9月初旬とは比べ物にならないほどの人出でしょうね。 ^^;

その後は、小袖海岸の船着場の観光ボートに乗って、三陸海岸の海上散歩に。



三陸海岸は、小学校の社会で勉強しましたが、こうして目にするのは初めて。海から見るのも、陸から見るのも、その独特な地形は目を見張りますね。太平洋の海と風によって浸食した岩、海底からの岩の隆起。当初はそういった地形について、知識としてあったものの意識にはなくて、専らドラマのことが頭に会ったのですが、ドラマの光景と同じく、この旅において僕の心を掴みました。
特に、観光ボートに乗ると、『あまちゃん』のオープニングに登場するいくつかのシーンを、船頭の方が解説してくださいます。ちょっとした、ドラマの知られざる一面を垣間見たような気がします。



小袖海岸の後は、滝ダムを経て『琥珀博物館』へ。文字通り、琥珀色の美しい石が勢揃い。
初めて知ったのですが、琥珀って比重としては結構軽い方なんですね。確かに水に漬けると沈みますが、塩水に漬けると(濃度に寄りますけれど)浮くんだそうです。最近は琥珀の模造品も多く出回っているのだとか。そういったことを見分けるための一つの手段として、用いられているのだそうです。確かに、手にすると思った以上に軽かったです。

そして、何よりも個人的に今でも謎なのが、虫入りの方が値段が高い、ということ。その値段の高さとは、宝石としての価値なのか、考古学的な価値なのか… 多分、後者だと思うのですけれど。
何せ、琥珀は木々から出る樹脂が固まったもの。粘性も高く、虫であればひとたまりもなく取り込まれます。中には蛙等の小動物が取り込まれた事例もあるとか。つまり、虫はその時代の様子を環境や様子を研究する上で非常に貴重な史料になるわけですね。
だから、あくまで考古学的に価値のあるものだと思いますが… あまりそこら辺は詳しく説明しておらず、もしや宝石の側面でも値段が高いのか… と訝ってしまいました。 ^^;


ご当地料理に、海女に、三陸海岸に、琥珀にと、侮ることなかれ、見所なんていっぱいある久慈。これからも、たくさんの人が足を運ぶような、素敵な街でいてほしいと願っています。

2013/11/03

[Travel Writing] Autumn has come in TOHOKU! - Iwate

東北の秋を巡る旅。二日目は岩手県です。北東北の中核都市である盛岡市をPhotowalk。


この日は生憎の曇り。一時雲が取れて青空が覗いた時もありましたが、概ね雲が空を覆っていたため、昨日の角館よりはちょっと肌寒いような感じも。青空に映え、陽光を浴びてきらきら光る紅葉もいいですが、曇り空の元での落ち着いた雰囲気の出る紅葉も、それはそれでいいよね、ということでPhotowalkは予定通り敢行した次第です。
時折、今しも雨が降りそうな天候になったりなどしましたが、そんな中でも、盛岡城址公園を中心に、お祭りの準備が着々と進められているようでして。東北の復興を祈願してのイベントのようで、既に出店もあったり、ステージでは盛岡の『さんさ踊り』が実施されていたりしました。
さらに、近所の社寺を回ってみると、折しも日曜日ということもあって、どこもかしこも七五三一色。慣れない着物を着ながら、元気いっぱいにはしゃぎまわる傍らで、怪我しないか、大事な着物を汚したり破れたりしないか、はらはらしながら我が子の行動を見守るお父さん・お母さんがいました。 ^^


盛岡というと、有名なのは南部鉄器。厳密には盛岡市と水沢市で主に生産されており、しかも双方の歴史は異なっているのだとか。盛岡の南部鉄器は、慶長年間(戦国末期~江戸初期)に盛岡藩主南部氏が盛岡城を築城した頃に始まったといわれています。
明治以降、一時は衰退を余儀なくされたものの、県や市のバックアップもあって、その隆盛を留めてきた南部鉄器。近年、様々な茶器の登場もありますが、南部鉄器ならではの工夫や、現代風にアレンジして鋳造するなど、様々な工夫を拵えているようです。時代に合わせた器の変遷を見ていくのも面白いですね。

と、ここまで挙げ連ねたものの、日曜ということもあってか、南部鉄器を取り扱うお店がことごとく閉まっていたという… (ノд`)
もしくは、地図上ではここと示されているのに、そのお店が見る影もない状態だったり。やはりこういった手間暇かかる伝統工芸は、早いスピードで栄枯盛衰する現代の流れの中で取り残されてしまった存在になってしまったのでしょうか。仕方ない部分もあるとは申せ、やはり淋しい気もします。




その他、秋色に染まりつつある盛岡市内を写真に収めながら散策。その中でも特に見惚れてしまった景色が、県庁前の並木通り。結構葉が落ちてしまってはいましたが、それでも秋らしい景色を感じるには十分で、まるでヨーロッパのアベニューを散策しているかのような錯覚を覚えます。
また、岩手銀行中の橋支店や公会堂など、レトロな建物もこの界隈に点在します。明治~大正の面影を残す、レトロもしくはモダンな建物はとても好きですので、そういったものを見ると、カメラを向けずにはいられなくなります。

また、盛岡城址公園の敷地内の桜山神社に戻ると、初めて見る行列が。『沢目獅子踊り』だそうです。調べてみたら、盛岡市をはじめ中心の市町村で、その街ならではの獅子踊りがいくつも。獅子には魔除けの効果があり、その踊りが厄除けにつながるのだそうです。なかなか見ない光景に、夢中になってシャッターを押していました。


さて。雲もだいぶ厚くなり、盛岡から山形へ移動しようという時には、パラパラと雨が。急いで盛岡駅に戻り、一路、山形を目指すのでした。