2013/11/02

[Travel Writing] Autumn has come in TOHOKU! - Akita

東北の秋を巡る旅。一日目は秋田県です。2回目の角館、そして抱返り渓谷へ行きました。
台風シーズンも終わりを迎え、いよいよ寒気が北からやってきて気温も下がり、一気に秋の気配が。暖かな日々も少なくなり、肌寒いと感じる日が多くなります。その時の楽しみがやはり紅葉。北東北では、10月末~11月初旬が頃合いとなります。



角館の武家屋敷は、枝垂れ桜が非常に有名ですが、紅葉の季節もとても素晴らしいですよ。それでも、あまり知られていないからなのか、まぁ早朝に角館に着いたからなのかもしれませんが、紅葉散策に訪れる人は、そんなに多くはなかったです。
場所によっては見頃だったり、まだまだだったり… でも桜の葉はだいぶ落ちていたようで、朝から地元の人が清掃に精を出していました。燦々と降り注ぐ朝の陽光を浴びながら、武家屋敷の通り~角館城~桧木内川沿いを散策。強くはなかったけれど、肌をそよぐ冷たい風は、来る冬を思い起こすには充分でした。



ご存知の通り、秋田を初めとする日本海側は、夏から初秋にかけて豪雨が遅い、数多くのところで土砂崩れが発生し、死者も出るという惨事に見舞われました。角館はそのような爪痕は全くと言っていいほど見られませんでしたが、抱返りの渓谷は、その爪痕が今でも残っていました。抱返神社から回顧の滝までは散策道を歩いていけるものの、そこから先は、土砂崩れによって通行止め。通れた場合は、神代ダム~夏瀬の方まで歩いていけるのですが、今は大きく迂回しなければその場所にたどり着くことは出来ません。
角館に戻って、観光案内所の人に尋ねると、ここ数年は抱返り渓谷から夏瀬の方まで歩いていくことは出来ない、とのこと。豪雨による土砂崩れは勿論のこと、ここも豪雪地帯であるため、雪の重みによる土砂崩れも何度も起きているのだそうで、復旧の見込みは立っていないのだそうです。
今回、その日のうちに盛岡へ移動する行程上、回顧の滝より先へは足を運んでいないのですが、やはり行ってみたいなぁ、という思いは募りましたね。




抱返り渓谷から戻っては、角館の街の、とりわけ社寺や今も残る昔の家々、そして代々受け継がれてきた伝統の工芸や味等を鑑賞して回ったり等のPhotowalk。前回角館へ行った際は、青柳家などの武家屋敷の中を見て回ったので、今回はそれ以外の場所、安藤醸造や樺細工伝承館など。


特に樺細工は、細かいところにさりげない工夫や装飾が施されているなど、非常に興味のある工芸品ですね。色違いの桜の皮や木材を巧みに組み合わせ、素朴で鮮やかというわけではないものの、温もりと落ち着きを感じる業が光っています。
ネックなところと言えば、やはり値段の高さでしょうか。緑茶の茶筒だけでも結構な値打ち。そりゃ、一つ一つ手作りなのですからそれだけの値段がするのは仕方ないとは申せ、一般庶民にはおいそれと手出しできない工芸品の数々です。 ^^;

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