2014/03/30

[Travel Writing] 桜紀行 in 2014 - 佐賀編

もうちょっと天候はよくなってくれないものか… という淡い期待も虚しく、昨日の飫肥に引き続き、福岡、そして佐賀県唐津市でも曇天。 orz
『花曇り』という言葉があるように、この時期の天気は不安定になりがちなもの。いくつか写真を拝見しても、曇天の下の桜も、ほんわかな雰囲気が醸し出されて、柔らかな美しさを放っているのですが… 個人的には、スカッと晴れ渡った青空の下、コバルトブルーと薄紅のコントラストが好きでしたので。 (´∀`;)

やはりここでも気を取り直し、唐津市内をPhotowalk。



唐津藩の城下町として発展してきた唐津市。ところどころでかつての史跡を見ることは出来るものの、全体としては大部分が近代都市として発展しており、当時の面影をしのぶところは限られているように思います。
一口に『唐津市』といってもその範囲は広く。今回歩いたところは主に市街地。松浦川を挟んで唐津城の反対側の海水浴場には、松が林立しており、天橋立などにも見られる海岸の光景を目にすることが出来ます。佐賀市の方へ足を伸ばそうとするなら、山間を抜ける必要がありますし、西の方へ行くと、豊臣秀吉の明侵攻の拠点に築かれた名護屋城跡が(今回は名護屋城跡には足を運んでいませんが、機会がありましたら是非とも行きたいところです)。かつてそこには、民への出兵のために数多くの武将が集い、それに伴って商人も集まったため、一時期は10万人ほどの人口になったとか。世が世なら、名護屋の地こそが、佐賀の最も賑わいを見せた土地だったのかもしれません。

前日の飫肥は、やや雨脚が強かったため、史料館などの屋内にいることが多かったので、曇天ではありますが唐津ではほとんどを屋外で過ごしました。唐津城の城内だけでなく、旧高取邸や唐津神社、石垣の散歩道等を散策。市街地には、至る所に桜が植えられており、ほぼ全てと言っていいくらいの満開状態。花曇りではありますが、しとやかな春爛漫の空気を感じることが出来ました。



旧唐津銀行本店地下のレストラン『唐津迎賓館』で、食事を兼ねて一休憩。14:00くらいの昼過ぎでしたので、入った時にはお客さんは僕一人のみ。
ランチメニューを堪能していたところ、一組のお客さんが。地元で先生と呼ばれている初老の方で、渋めの色の和服がお似合い。お連れの美女は中国の方、ですが日本語ペラペラで、同じく着物がすっごいお似合いの方。「お一人旅ですか?」という質問から始まり、何度か話をして打ち解けた、のはいいものの、結構威勢のある方で… 既にランチでお腹いっぱいなのに、ビールを勧めてくるからさぁ大変。もつか! オレの胃袋! (´д`)
「すみません、ちょっとお手洗いに…」と、小休憩もかねてトイレに駆け込み、まぁ事なきは得たのですが、「折角ではありますが、流石にこれ以上ご厄介には…」とやんわりと断り、お店を出た次第です。

まぁ、ちょっときつかったですが、旅の合間ならではのハプニング、というのも、なかなかいいものです。 ^^;



飫肥、唐津と天候に恵まれない中で、Photowalk終了。こんな天気だったけどまぁよかったよね… と帰り支度を初めて瞬間、雲の切れ目が。まぁそれもその後日が暮れるまで大きくはならなかったものの、帰る瞬間に晴れ間が(ちょっとでも)覗くとか何のいじめかと。 (´・ω・`)

2014/03/29

[Travel Writing] 桜紀行 in 2014 - 宮崎編

2014年の桜紀行は九州が出発点。今年もまた、美しく桜が日本列島を彩ることでしょう。どんな旅になるのかな     

という気持ちを一瞬にして打ち壊してしまう、
雨なら雨で楽しもう! という風にポジティブに考えることにしているとは申せ、やはりしとしと雨は気が滅入ってしまいます… (´д`)
東京近郊であれば、晴れた日に日を改めて、ということは出来るんですけれど、場所が場所だけにやすやすと変更は出来ず。桜紀行の最初が雨とか何のいじめか、とどこにぶつけるとも出来ない不満を抱えながらも、旅を決行しました。


訪れたのは、宮崎県日南市 飫肥。かつて飫肥藩の城下町の面影を今に残している街です。
駅から飫肥城へ向かう道すがらの商店街も、雨の日ということを差し引いても、折角の桜の季節であるにも関わらずちょっと寂しげ。日中になれば幾分かの観光客が来始めましたが、それでも人の賑わいが感じられたのは、大手門跡付近のところがほとんど。
そう言えば愛知 犬山でも、表門の城下町の通りは活気があふれていましたが、それを抜けて商店街の方へ行くと、シャッター街が目立ってしまい… なんか、こう、うまい具合に町全体の活気には至りきれていない部分があります。

空いてて悠々と巡ることが出来る、とは申せ、あくまでそれは一時の個人的な感情。街を預かる住民の方々からすれば悩みの種でもあります。まぁ、このBlogがそういった街の魅力の発信の一端になれればいいと思うのですけれど… ^^;


この年の桜は平年通り。やや散り始めの部分があるものの、満開の桜が飫肥城を彩っていました。Photowalkの最初こそしとしと雨に不満を挙げ連ねていたものの、しっとりと濡れた城跡と桜のコントラストもいいですね。ただやはりやや暗めの環境の中の撮影でしたので、撮影時に結構ブレやすい僕の性質上、三脚は欠かせませんでしたがw そしてこの雨の中、三脚を設置しながらの撮影。まぁ推して知るべし。ちょっと苦行の部分がありました。 (´∀`;)


この日はしとしと雨が終日続いていましたので、さすがにずっと外で撮影するわけにもいかず。
そういう時は、飫肥の歴史を展示している資料館や屋敷内にお邪魔して一服。屋内から雨の滴る音を聞きながらの撮影。屋内から見る雨の景色というのも、またオツなものです。


翌日は佐賀県 唐津の街を見て回るので、飫肥の街歩きを終えた後は宮崎空港へ。福岡へ向かい、一泊して唐津に向かう予定です。