2012/03/12

[Travel Writing] 西日本梅紀行 - 京都編

西日本梅紀行、最終地点は、京都です。
京都の梅の名所と言えば、北野天満宮、そして二条城。そして今回は、事前に観覧希望の予約を入れた、京都御所へも初入所。色々見どころ満載でございます。^^

昨日に引き続き、この日の京都も不安定な天気。晴れ間が見える時もありますが、何よりビックリなのが、天気雨ならぬ天気雪! ちらほら、雪が舞っているのです。
そんな中、何気なしに見た、鹿苑寺金閣のライブカメラ。そしたら、ななななんと! 薄っすらと雪化粧しているではありませんか! 結局この冬も、雪化粧の金閣寺を見ることが叶わなかったため、半ば諦めていましたが、まさかこの時期に見られるとは。

そんなわけで、朝の8時にレンタサイクルに乗って北野天満宮に行く予定を急遽変更。金閣寺へ向かうことにしました。基本的に、よほどのことが無い限り、僕はツアーを組みませんし、予定が組まれたツアーに参加することもありません。自分の行きたいこと、やりたいことに、縛りを掛けたくないから。朝起きて、急遽行く場所を変更できるところも、一人旅ならではの醍醐味ではないかと思います。

金閣寺

残念ながら、早朝に見られた金閣寺は、開門時にはすっかり融けきってしまいました… 少し気温が高めだったことが原因やもしれません。ちょっと残念。でもまぁ、雪の降りしきる金閣寺というのも、滅多に見られない光景ではないかな、と思います。今度こそ、冠雪の金閣寺を見るぞ!


鹿苑寺金閣の後は、予定通りの旅程へ。急遽予定を変更したこともありますが、僕にしては(爆)少し余裕を持たせた京都観光ですので、特に大きな問題はなく、ぐるぐる回ることが出来たと思います。

早春の北野天満宮 - 一早春の北野天満宮 - 二

早春の二条城 - 一早春の二条城 - 一

早春の京都御苑早春の東寺

北野天満宮、二条城、東寺はいずれも早春爛漫、といった感じでしょうか。東寺は、特に梅園がある、というわけではなく、梅も数本程度ではありますが、それでも、境内に見える五重塔とのコントラストは、目を見張るものがあります。
北野天満宮の梅園はほぼ見頃でしたが、二条城の梅園は見頃まで今一つ、というところでしょうか。勿論、そんな中でも、たくさんの人がカメラを構えて、梅のほのかな香り漂う梅園を散策していました。
また、北野天満宮の梅園では、チケットを交換する形で、来場者に梅煎餅と梅茶をプレゼント。丁度、雨脚が強くなったり弱くなったりと、少し不安定な天気が続いたため、ここで一服一休み。梅茶を啜りながら、雨降る梅園を眺めるというのも、なかなか出来ない体験ですね。優雅なひと時を過ごせたと思います。


そして、今回の京都の旅のメインとなる、京都御所へ初入所!

承明門から臨む紫宸殿清涼殿

御常御殿と御三間御内庭

無料とは言え、そう滅多に入る機会の無い京都御所。修学院離宮、桂離宮など、宮内庁管轄の離宮は、基本的に自由な出入りは許可されておらず、事前の申し込み(前日まで(当日申し込みは原則不可))となります。予約は、前日までに管轄の事務所で受け付けを済ませるか、電話・インターネットで実施されています。よくご確認の上、申し込んでください。
また、京都御所では、春と秋に1回ずつ、一般公開がなされます。今回の京都御所観光は、紫宸殿は基本的に承明門の外からしか見ることは出来ませんが、一般公開の折は、紫宸殿の入り口まで立ち入ることが出来るようです。が、ご承知の通り、一般公開は激混み必至。すんなりと御所めぐりを出来る時の様な、写真撮影は恐らく叶わないでしょう。その部分はご注意いただきたく。

写真の紫宸殿の手前にある囲いは、右近橘にかけられた藁製の囲いです(左近桜はちょっと角度を変えないと見えませんでした…)。橘の木は寒さに弱く、着雪すると木自体が弱まってしまうとのこと、そのため、冬季は橘の木を囲いで覆わせるという、寒さ対策をしているのだそうです。これは初めて知りました。
平安期の皇族と貴族の文化を堪能できる、京都御所。一見の価値ありです!

2012/03/11

[Travel Writing] 西日本梅紀行 - 大阪編

岡山を経由し、一路大阪へ。
この日、人生で初めて、大阪城に登城します。さらに初めて、SNS (Google+) で知り合った方と、直にお会いします! \(^o^)/
今までのSNS (mixi / GREE / Facebook) は、どちらかと言うとこれまで知り合った人の連絡手段として使用していたため、見知った人の中でのみのクローズなコミュニケーション・ツールでした。まさか自分でも、顔も見たことが無いネットだけの人とお会いするなんて!

というわけで、大阪城公園に到着。改札口で待ち合わせ。大阪城は初めてですので、園内をご案内くださいました。

早春の大阪城 - 一早春の大阪城 - 二

早春の大阪城 - 三早春の大阪城 - 四

太宰府・博多に続き、梅が見頃になっている、大阪城梅園から。福岡城址のように、ここでも見頃の梅がまるで海のようになっていて、そこから臨む大阪城は絶景。昼過ぎにいったこともあり、梅園から大阪城を眺めようとすると、やや逆光気味になってしまいますが、それを差し引いてもあまりあるくらいの景色でした。太閤殿下の気持ちになった瞬間です。^^
朝からの天気の不安定さが、午後にも尾を引いているようで、写真では、雲も無く晴れ渡っている様子が見てとれますが、実際のところは時々雨も降っていたのです。それも、天気雨ではなく、急激に曇り出してポツポツと、という感じで。幸い、傘が必要になるくらいのものではありませんでしたが。
その後は、大阪城内の博物館を観賞したり、大阪城天守を主体とした写真を撮ったり。今までの旅程の中で、一番ゆったりと、落ち着いた時間を過ごせたんじゃないかと思ってしまっております。多分、ご案内がなかったら、大阪城の撮影もそこそこに、やれどこどこの公園だの、やれどこどこの神社だのと、行っていたと思いますから。^^;

実は、今回ご案内して下さった方の他にも、何人かの方と大阪城公園で待ち合わせる予定だったのですが、一向にやってこない…
ご案内いただいた方が、その方の電話番号をご存知でしたので、逐次連絡していただいていたのです。そうしたら。

既に出来上がっていたという有り様。 Σ(゜д゜;)

とりあえず、大阪城組(私たち)が、合流するという形で行こうと思ったものの、電話先の組が大阪城の梅を見たい、ということで、しばし待つことに。
待つこと数十分。一向にやってこないなぁ、と待っていたところ、妙ま視線を感じまして。ふと視線を上げたら、どうやらほのかに顔が赤い、出来上がり組がいらっしゃったわけです。^^;


全員揃ったところで、大阪の街へ。宿泊は京都ですが、まだ時間もあることですし、大阪の海鮮の料理で舌鼓を打ちながら、楽しい夜を過ごしました。
そしてこれが、人生で初めてのSNSオフ会なのです。ネットだけの関係で、果たしてどこまでお近づきになれるか、当初はドキドキでしたが、皆さん本当に面白くて、すんなりと溶け込むことが出来ました。お酒と料理を囲みながら楽しいひと時を過ごすのは本当にすぐに過ぎ去ってしまいましたが、初めてのオフ会、いい思い出になったと思います。

有難うございました。
また、大阪に来る際は、是非宜しくお願いします。

[Travel Writing] 西日本梅紀行 - 岡山編

吉備路の旅のきっかけは、菜の花畑から見える備中国分寺の五重塔を見た時。

これまで、『春』を題材にした写真は、梅や桜が中心でしたので、華やかではあるんですけれど、色合いは一辺倒。勿論梅も桜も僕は大好きです。ここらへんで、ちょっと変化を付けたいな、と思ったわけです。
そこに来て、長閑な吉備路の風景に、主張することもなく静かに佇む五重塔。そして、それを囲うように咲き乱れる菜の花。全てが、僕の心をガッチリ掴んだわけです。^^
吉備路の出発点は総社駅から。レンタサイクルで出発です。レンタサイクルは、そのまま総社や岡山市(西側)を回って総社駅で返却するか、吉備路を突っ切るような形で、吉備一宮駅で返却するかの二通りがあります。僕は後者を選びました。その後、岡山を経て大阪に行くのに便利ですので。

さて、自転車を借り、喜び勇んで吉備路を駆け抜け、一路備中国分寺を目指したわけですが…
肝心の菜の花が、全く咲いていませんでした。場所間違えた? と思い、住職さんに聞いたところ…

今年は植えられていないか、まだ咲いてないのかもしれませんね~。だいぶ寒い日が続きましたものね~

とな。そ、そんな… orz

早春の備中国分寺 - 一早春の備中国分寺 - 二

また、南側から境内に向かって右手の方の梅は、丁度見頃を迎えていましたが、左手の梅(こちらの方が規模が大きい)は、満開の花は皆無に等しく、全体としても3~4割程度… 寒波の影響は、はっきりと表れているようです。う~む、残念…


自転車をこぎながら吉備路を東へ。予報では曇りのはずなのに、ポツポツと雨が降ってきました。 Σ(゜д゜;) 菜の花の写真を撮るために、備中国分寺でだいぶ粘ってしまったし(さっさと聞けばよかったものを…)、大阪へ行く時間も既に計画済みだから、遅れることも出来ないし…
吉備路は、実際のとこ行きたいところは山ほどあったのですが、限られた時間と言うこともあり、少々急ぐはめに。た、旅の醍醐味が… いつもこんな無茶苦茶な旅程を組むからこーなる… orz

吉備津神社 - 一吉備津神社 - 二

吉備津神社 - 三吉備津彦神社

岡山の梅紀行、次なる場所は、吉備津神社、そして吉備津彦神社へ。
いずれも、吉備津彦命を祀る、歴史深い神社で、特に吉備津神社は、岡山県指定文化財でもある廻廊が有名ですね。そこから見える吉備津の街並み、もし晴れていたら、はるか遠くまで見渡せるのでしょうけれど、雨天のため今回は見えず。また、ゆっくり回りたいところでもあります。

さらに、吉備津神社では、(恐らく)高校生による弓道の練習も行われていましたね。弓道場が設えていたようです。矢を射る時の、静かな神社に響き渡る声が印象的でした。身が引き締まる一瞬一瞬でしたね。

2012/03/10

[Travel Writing] 西日本梅紀行 - 福岡編

大寒波の影響は日本各地で及んでおり、本来であれば遅咲きの梅が咲く季節に、ようやく早咲きの梅が咲き揃うようなことに。未だ1割程度の梅の開花にも関わらず、開催された梅祭りも終わってしまった、というところも聞き及んでおります。僕の、西日本梅紀行も、もう少し早かったら、きっとガックリ肩を落とすような結果となっていたかもしれません。
福岡 太宰府も、元々は中咲き・遅咲きの梅を探訪することが目的で設定しましたが、予定通りの咲き振りかどうか、心配しておりました。が、それも杞憂に終わり、到着した時には、早咲きの梅が満開を迎えていました。

早春の太宰府天満宮 - 一早春の太宰府天満宮 - 二

太宰府天満宮は、ご存じの通り、学問の神様として知られている、菅原道真が祀られている天満宮。そして、折しも早咲きの梅が咲く2月中旬~下旬は、大学受験の真っ盛り。土曜休日は元より、神様のご利益を少しでも、という学生たちでごった返すこと必至です。そんなわけで、大学受験も一通り終えた、3月中旬くらいを目途にとって訪れたわけですが、それも盲点がありまして…

修学旅行シーズン(学校によってバラつきがあるが、大体3~5月くらい)でもある、という… orz

なるべく混雑を避け、福岡空港に着くや否や一目散に太宰府天満宮に向かったのですが、朝早くにも関わらず、既に沢山の参拝客がいました。まぁ、全くいないというもの寂しい気もしますが…
やはり九州屈指の名所。一筋縄では行かないようです。


実は太宰府以外にも、梅の名所はいくつかあります。大濠公園~福岡城址、そして筥崎宮~香椎宮へ。

福岡城址の梅園福岡城址より福岡ドーム・福岡タワーを臨む

大濠公園の日本庭園早春の大濠公園

この時から、ちょっと外気がおかしいな、と思った次第です。
まだ3月も半ば。肌寒い日が続くはずなのに、割と半袖でも大丈夫なんじゃないか、というくらいに暖かくなってきまして。これまで、大寒波の寒さが幾度となく襲ってきたこともあり、身体が寒さに慣れ切ってしまったこともあってか、汗が薄っすらと噴き出るくらいの体感温度になったのではないのでしょうか。上着を脱ぎ、少し薄手の状態で公園を散策しても、丁度いいくらいです。

太宰府天満宮の梅も、境内に色とりどり咲き乱れていましたので、それは綺麗だったのですが、僕はどちらかというと、福岡城址の梅の方が好きだったりします。立体的に組み敷かれた石垣の上から俯瞰するように、梅園を眺めることが出来ますし。丁度見頃を迎え、白や薄紅色の海のようになっています。
また、更に城址を登っていくと、遥か遠く、福岡ドームや福岡タワーが見えます。雲がほとんど無い青空も手伝って、とても気持ちのいい眺めでした。

そう言えば、福岡市内の景色や夜景を楽しめる福岡タワー、市街地から結構離れているのは何故だろう、と思ったのですが、福岡空港が市街地の近くにあるのが原因なんですね。航空法による建造物の高さ制限。それによって、あまり高い建物が、福岡市内に建てられなくなった、ということなんですね…

筥崎宮香椎宮

その一方で、筥崎宮、香椎宮は、少し寂しそうでした。そりゃ勿論、豪華絢爛な梅園があるわけではないのですが、双方とも、1000年以上の深い歴史があるだけに、ちょっと残念ですね。まぁ、僕としては、これくらいスムーズに、人のいない方が嬉しかったりしますが。^^