2012/10/19

[Travel Writing] ススキの黄金の野

きっかけは、電車内の広告を見たこと。見渡す限りススキが広がり、太陽の光に照り輝く様は、まるで黄金の野。10月が見頃の細野高原のススキ野。一度でも見てみたいと思い、決行を決めました。勿論、『風の谷のナウシカ』の、「その者青き衣を纏いて金色の野に立つべし」の文句が頭に過ったのは言うまでもないですが。 ^^;

出発は、伊豆稲取駅から。そこからバスが出ています。伊豆アニマルキングダムを経て、細野高原へ。バスはやや小振りで席数もそこまで多くないため、観光案内所で事前の申請が必要になりますが、要予約と言うわけではありません。
伊豆アニマルキングダムまでの道のりは、アップダウンこそあるものの、車道として整備されており通りやすいところではあります。が、そこから先は、一気に道幅が狭くなり、一車線で車が通るのがやっと。土のデコボコした山道を通ります。他の車両とすれ違うものなら、どちらかが一旦下がって譲り合わなければなりません。が、その山道も、片方が(場所によっては)崖。運転技術が熟達した人でも怯むのではなかろうかと。 ^^;
伊豆稲取駅から細野高原の道程は、車で30分程度ですので、多少時間がかかっても、歩きで行く、というのもいいかもしれません。一方で、細野高原へのバスは、ススキのイベントが行われている10月のみ。そして、9:00から15:00までです。ススキの野が美しくなるのは、昼間の太陽の光もそうですが、夕方の黄昏の光を浴びた時もとても美しいと思います(ポスターを見る限りですが)。ただ、その時間帯はバスはやっておらず、細野高原のイベント会場も閉まっているため、タクシーか自家用車、もしくは歩きで。会場へは、街灯の無い森の中を通りますので
、その時間帯の歩きはあまりお勧めできません。

ススキの黄金の野 - 一ススキの黄金の野 - 二

天気がいい時を見計らって行ったからか、到着した途端、目の前に広がるのは、黄金色に輝くススキの野が、360度の視界いっぱいに広がって、到着してしばらくそのまま見惚れていました… ^^
イベント会場で自転車(マウンテンバイク)を借り、三筋山の方まで行こうとしたところ、会場の人に驚かれまして… 「えっ、あんなところまで自転車で行くの!?」と。結構距離があるように見受けられましたので、時間もあるし、行ってみようかな、と… ただ、手前の道なりの傾斜が比較的緩やかでしたので、自転車で行けるだろう、とたかをくくっていたら、緩やかなのは出発地点の手前だけ。進むにつれて、その傾斜の急斜面たるや! 途中で自転車をこぐのを止め、手押しで山頂に目指した始末です。 (´д`)

但し、頂上に登ってからの景色は絶景! 伊豆の海が一望できます。秋の爽やかで少々冷たい風が、汗だくの身体を浚うように吹き抜けていき、とても気持ち良かったです。

三筋山からの風景ススキの黄金の野 - 三

黄金のススキを愛でながら下り、イベント会場で昼食を摂ることに。その時の屋台主のご店主が、50代前半にも関わらず日焼けし屈強で、山頂まで自転車で上ったことの苦労を語ったところ、「自分は海岸線からほぼノンストップで山頂まで上った」と…
僕の方が若いのに、何だか悔しい… (´・ω・`)
確かにご店主は、毎日のように自転車に乗っているから、らしいですが。これを聞いた機に、もちょっと自分を鍛え上げようと思った次第です。出来るかな… ^^;



細野高原 (Hosono Plateau)
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2012/10/07

[Travel Writing] 錦秋の千畳敷カール

不勉強ながら、千畳敷カールを知ったのは、実は今年に入ってから。Wikipediaのトップに掲載された写真の、夏の千畳敷カールを見た瞬間から、「ここに行きたい!」という衝動に駆られ、すぐさま行き方や必要な所持品等を調べたくらいです。 ^^;

中央アルプスの宝剣岳の直下に広がる氷河地形(圏谷)。冬から春にかけてはスキー、夏は登山に高山植物観賞、秋は紅葉と、年中無休で楽しむことが出来るこの場所は、まさか ロープウェイに何時間待ちもの大行列ができるほどの大人気 とは思いもよらず、最初は本当に軽くあしらっていたのです。何せ、新宿から高速バスで約3時間、駒ヶ根ICから1時間もかからないうちに、千畳敷カールの麓である『しらび平』にたどり着き、そこからロープウェイに乗っていくのですから。
結構簡単にアクセス出来るんだなぁ、高速バスだって、1時間に1本のペースで出ているんだし、と軽く見ていたら痛い目に合う。だって、シーズン中ともなると、そのロープウェイは凄い時になると 4時間待ち になる、というのですから!

その主な原因は、菅の台バスセンターからの乗車。新宿から駒ヶ根ICに降りる、もしくは駒ヶ根駅からのバスの乗車であれば、それほど混雑はしていない、というか、むしろガラガラに近いです。菅の台バスセンターは、名古屋からの高速バスのターミナルになっている、ということもさることながら、中央アルプスの登山を楽しむ登山客のホテルが密集している、ということもあり、このバス停から一気に混雑が始まります。
僕の場合、日中は大混雑が予想されることから、駒ヶ根市で一泊し、早朝06:30のバスで『しらび平』まで。しかしそれでも、菅の台バスセンターでは既に大行列が出来ており、且つ、千畳敷カールまで行くための唯一の交通手段であるロープウェイは、早朝にもかかわらず 1時間以上の待ち! 早朝だからと言って油断は本当に禁物。そんな場所なのです。 ^^;

加えて、中央アルプスという天候の変わりやすい山の気候であるのは勿論のこと、特にこの千畳敷カールは、恐らく霧が濃い場所なのではないかと思います。例え、駒ヶ根市や伊那市で晴れていたとしても、山の方は曇っていたり、もしくは雨模様だったり。ようやく僕が千畳敷カールにたどり着いた時も、濃い霧に覆われていて、一応、半径5m以内の紅葉は見ることが出来たのですが、やっぱりこれくらいかぁ、と思っていました。その矢先のことです。

錦秋の千畳敷カール - 一錦秋の千畳敷カール - 二

錦秋の千畳敷カール - 三錦秋の千畳敷カール - 四

さーっと霧が晴れ、千畳敷カールの全景が目に飛び込んできた時の衝撃! 前日の乗鞍エコーラインと同じように、息を呑む風景とは、本当にこのことを言うんでしょうか…
もし、このまま千畳敷カールが霧で覆われたままだったら、30分としないうちにロープウェイで降りようかと思いましたが、こんな絶景を見たら最後、隅々まで堪能せずにはいられなくなり、結局2時間以上はてくてくと歩いたかと思います。千畳敷カールだけであれば、40分くらいで散策できるのですが… ^^;

勿論、この時は本格的な登山道具は持っていませんでしたので、宝剣岳への登山はせず。しかし、ロープウェイに乗ってきた観光客の多くが、宝剣岳に向かっていました。夏場に、一度挑戦してみようかな、と思っています。基本、素人ですけれど… ^^;


乗鞍岳、千畳敷カールと、1泊2日の行程で、北アルプスと中央アルプスの早い紅葉を堪能してきました。これまで、何度も行きたいと計画を立てては立ち消えしていたところだけに、今回こうして行くことが出来て、また、雨に降られなかっただけでも幸いでした。
また、両方とも初めての訪問で、しかも紅葉シーズンという人気絶頂の時に行きましたので、そもそも帰りの足をちゃんと確保できるかどうかがドキドキでしたが… ^^; まぁ何とか帰れてよかったと思っています。今度は、夏の登山シーズンに、改めて行ってみたいですね。そして、その土地ならではの料理や、温泉を堪能したいとも思います。



千畳敷カール (Senjojiki Cirque)
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2012/10/06

[Travel Writing] 錦秋の乗鞍岳

「ハイヒールでも行ける3,000m級の山」という触れ込み。幾度とテレビ番組で取り上げられ、その興味を駆り立てられてきた乗鞍岳。そして、Google+のオフ会で知り合った方が、これまで30回以上も車で飛ばして乗鞍岳に登った、それくらい美しいし、嵌る、という話を耳に。
そんな話を聞けば、否応なく興味を注がれずにはいられない! ということで、恐らく最も混雑するであろう紅葉の時期(10月初旬)であるにも関わらず、乗鞍岳行きを決行した次第です。 ^^;

乗鞍岳は、新宿から高速バスでの直行便があります。が、やはり紅葉の時期は人気が高いらしく、1ヶ月以上前の時点でも、土日の運行はほぼ満席。そのため、松本駅~新島々駅を経て、乗鞍高原行き~乗鞍岳(畳平)行きのバスに乗り換える、というルートを取りました。

夜行バスで松本駅へ。松本駅着が朝の04:30。まだ陽も出ていない松本、加えて10月に入った、ということもあり、結構寒い! しかしそれでも、マニアの登山者にはそんな暗さ・寒さなど関係なく着々と準備を進め、松本駅のホームに向かうのです。
新島々まで行く松本電鉄上高地線は、既に04:30の時点でホームに灯りがともされていましたが、何より驚いたのが、こんな早朝であるにもかかわらず、既に登山者でホームが埋め尽くされていること! 松本駅発04:45ですよ(しかも臨時)! それなのに、電車の中は立っている人もいて、その熱気が社内に充満している、ということですが一体どういうこと!? そこまで乗鞍岳は人気のスポットなの??

しかし新島々駅に到着し、蓋を開けてみたら、乗鞍高原行きのバスに乗車する人はそんなにおらず、そのほとんどが上高地行きのバスへ。どうやら10月の第1週の土日に限り、早朝の臨時バスがあるのだとか。上高地自体の紅葉は10月半ば~下旬ですが、そこから先、穂高岳の紅葉は10月上旬が見頃。恐らく、その登山客だと思いました。
それにしても、上高地行きのバスが出発した途端、新島々駅は、それまでの賑わいが嘘かと思うくらいに、えっらく閑散してしまいまして。まぁ、個人的にはこれくらいの静けさの方がいいんですけれどね。 ^^;


新島々駅からバスに乗って50分ほど、乗鞍高原に到着。登山や紅葉などのシーズンは、さらに先の三本滝というところからマイカー規制が入ります。乗鞍岳(畳平)行きの始発はこことなるため、大抵の人はここでマイカーを駐車させ、乗鞍岳行きのバスに乗車します。バスは大体1時間に1本くらい。ど田舎より本数出ているのでは(爆)? また、混雑具合によって、臨時のバスを出すこともありますので、よほどの混雑でない限り、1時間待つ、ということは無いと思います。
その時、バスの運転手さんから教えていただいたのが、乗鞍岳山頂は、実際にはほとんど紅葉が見られない、ということ、乗鞍岳(畳平)まで向かう途中の、位ヶ原が絶景だということを教えていただきました。さらに、帰りのバスのことを考慮すると、位ヶ原で途中下車して、そこから徒歩で登って畳平まで行った方がいい、ということでした。行きも混雑するということは、帰りも混雑する。始発である畳平から乗った方が、むしろスムーズに帰ることが出来る。帰り、位ヶ原からの途中乗車では、もしかしたらバスを待たなければならない可能性がある、ということらしいです。
確かに。言いたいことは分かりました。時間もまだまだたっぷりあることですし、地図を見て大体の距離を確認。位ヶ原で途中下車して、歩きで乗鞍岳(畳平)を目指すことにしました。

錦秋の乗鞍エコーライン - 一錦秋の乗鞍エコーライン - 二


錦秋の乗鞍エコーライン - 三錦秋の乗鞍エコーライン - 四

いやー、大正解!
やっぱり帰りのことを考えると、位ヶ原で降りて、乗鞍岳(畳平)まで歩く、というルートの方がよさそうです。登るといっても、畳平まで道路が舗装されているのですから、歩きやすいですし、傾斜もそれほどきつくはない。普通に散歩の感覚で行くことが出来ると思います。
そして何より、乗鞍エコーラインを覆うかのような、緑・黄色・橙・赤のグラデーション。予てから焦がれていた景色が、今実物として目の前にある、となると、もう、本当に感動せずにはいられません!
乗鞍エコーラインの歩きも、実際は1時間~1時間半くらいで行けるような距離なのですが、2時間半くらい、ゆっくり時間をかけて、勿論、これでもか! というくらいに写真も撮って(爆)、今年最初の紅葉を楽しみました。もうこれで、今年の紅葉はいいかな、と思ってしまうくらいに。 ^^;

そして、遠くの北アルプスの山々の青色も相成り、息を呑むほどの景色の美しさとはまさにこのこと、と言う感じですね。このためだけにリピーターが出来る、というのも分かる気がします。

魔王岳からの眺望富士見岳からの眺望

お腹いっぱいになるくらいに紅葉を堪能した後は、乗鞍岳(畳平)まで登り、周辺の山々をいくつか登って散策。さすがにここらへんになってくると、高木がほとんど… というより、全く無く、高山植物、特にハイマツが多く生い茂り、その緑と、岩石の灰色と土の茶色が目立つ、典型的な高山の風景へ。やはり、夏の登山シーズンに見られる瑞々しさはどこか過ぎ去ったようで、どことなく、寂しさが募るような、そんな風景が眼前に広がっていました。

乗鞍エコーラインにしても、欲を言えばもうちょっと雲が取れて鮮やかな青空を見ることが出来たらな~、と思いましたが、それはちょっと欲張り、というものですね。少し霞がかった乗鞍岳の道程でも、それはそれで味わいのあるものだと思います。



乗鞍岳 (Mt.Norikura)/乗鞍高原 (Norikura plateau)
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2012/09/09

[Travel Writing] 堺の過ぎゆく夏

日本第二の都市でありながら、実はあまり知らない大阪。ビジネスの拠点の一つとしてお世話になりつつも、あくまで新幹線に乗り継ぐための経由地点としての利用が多く、観光地として、方々を歩く、というようなことはあまりしておりませんでした。
そんな中、大阪の観光ガイドブックを手にとってパラパラとめくった時、ふと目に飛び込んだ『堺市』という都市。大阪府内で人口・面積ともに第二の都市でもあり、大仙陵古墳(仁徳天皇陵)から千利休屋敷跡、堺事件や大浜公園の痕跡に至るまでの、古墳~戦国~明治の大きな歴史の河を刻んでいる都市。古来より港町として栄えた街に興味を引かれ、今回の旅の目的地として訪ねました。

南蛮橋の銅像旧堺燈台

大浜公園 - 一大浜公園 - 二

御誂えの晴天、というのは、まさにこういう日をいうんでしょうな。
残暑の厳しい暑さがまだ残っているとはいえ、港町ならではの風が町中を潜り抜けている、そんな気持ち良さがあります。

堺では、写真を撮りながら街歩き。コースは、南海鉄道の堺駅~大浜公園~千利休屋敷跡~妙國時などの社寺~戎公園(ザビエル公園)です。こうやって、文字とはいえ、訪れた場所を並べてみると、様々な時代を行ったり来たりしながら歩いているのがよく分かります。 ^^
大浜公園は、明治12年(1879年)開園の、堺市営で最も古い公園。明治36年(1903年)には大阪で開かれた第5回内国勧業博覧会の会場となり、世界に誇る東洋一の水族館と言われた堺水族館が設置されました。この内国勧業博覧会へのアクセス路線として南海大浜支線が張り巡らされ、当時は賑わいを見せていたものの、第二次世界大戦で壊滅的な被害を受け、1949年に休止、1980年に正式に廃線となりました。今でも、その名残が公園に残っています。
妙國寺は、幕末の堺事件でゆかりのある寺で、宝物館(有料)には、堺事件を引き起こした土佐藩士の切腹場所、そしてその時の遺髪や使われた刀が展示されています。元々の非礼はフランス兵によるもので、警備にあたった土佐藩士が諌めたものの、言葉が通じず死傷事件に発展した事件。当時、どのような紆余曲折があったのかは分かりませんが、その後の不平等条約の片鱗を見たような、そんな気がする事件です。
また妙國寺には、樹齢1100年とも言われる大蘇鉄があります。織田信長は、その権力を以って、天正7年、この蘇鉄を安土城に移植させました。しかし、毎夜「堺妙國寺に帰ろう」と怪しげな声に、信長は激怒し士卒に命じ蘇鉄を切りつけたところ、鮮血切口より流れ悶絶の様は恰も大蛇の如く、さしもの信長も怖れ即座に妙國寺に返したといういわくつきでもあるのです。 ^^

千利休屋敷跡フェニックス通り

妙國寺戎公園(ザビエル公園)

妙國時の蘇鉄のこともあってか、堺市をてくてくと歩くと、まるで南国に居るかのような、そんな錯覚を覚えます。蘇鉄は、戎公園(ザビエル公園)にも、主体の植物として植えられていますし、堺市の中央を走る中央環状線は、愛称である『フェニックス通り』の名前の通り、フェニックス(カナリーヤシ)が植えられています。蘇鉄は妙國時の縁がありますし、フェニックス通りも、戦後の復興を込めて樹木が植えられていますので、あまり南国と言うイメージとは繋がりがなさそうに見えますが… それでも、海沿いの街、という空気が、まるで南国にいるかのような錯覚を覚えます。 ^^

特にフェニックス通りの界隈は、とても開放的で、残暑でも爽やかな風が吹き、心地よく散策が出来ます。



大浜公園 (Ohama Park) 戎公園 (Yebisu Park)
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2012/08/03

[Travel Writing] 夏の立山連峰

立山黒部アルペンルートには、毎年のように足を運んでいますが、夏の登山シーズン真っ盛りの時に訪れたのは、何年ぶりでしょうか。


立山黒部アルペンルートは、夜行で扇沢まで行き、そこからトロリーバス・ケーブルカー・ロープウェイを乗り継いで行くいつものコース。これなら、朝早くに室堂に付くため、1日たっぷり立山の雄大な自然を楽しむことが出来ます。
ただ、扇沢からのトロリーバスは、時期やシーズンによって、始発が違う、ということに注意が必要です。当初、扇沢発のトロリーバス、朝の6:30と思いましたが、僕が行った8月3日は、シーズン運航の前日だったようで、朝7:30出発でした。おかげで、当初の予定を1時間短縮せざるを得なくなり… (´д`)
時間確認は重要ですね。

夏の黒部ダム黒部ダムにかかる虹

濃い山々の緑と、青く輝く水を湛えた黒部ダムです。時間も時間と言うことで、朝の黒部ダムは展望台から数分ほど臨む程度で、朝はほぼ素通り。また、黒部平や大観峰の散策は諦め、一路室堂へ、また、室堂に着くや否や、そのまま立山登山へと向かいました。

雄山への道程 - 一雄山への道程 - 二

立山の夏登山は、中学生の時の林間学校以来。社会人になってからも立山に登っていましたが、装備を見誤って途中で引き返したり、紅葉を楽しんでいたのに室堂になったら突如雪だったりと、散々とまでは行かないまでも微妙な記憶しか残らないような、そんな感じの旅でした。 ^^;
この日は、立山周辺はほとんど雲もなく、風も穏やかで、登山を行うには絶好の気候でした。2,000mを超える場所ですし、何より天候が変わりやすい場所でもありますので、一応の装備は持っていきましたが、この日ばかりは杞憂に終わりました。まぁ、だからと言って、登山用の装備を用意しない、というのは愚の骨頂ですけれどね。念のため羽織っていた長そでの上着も、途中で脱いでしまいました。

雄山頂上からの風景雄山神社

立山(雄山)登山は、室堂~一ノ越山荘までは割と整備されているので歩きやすいのですが、一ノ越山荘からの登りは、道がほとんどない石道。ロッククライミング、と言うほどではないにせよ、それでも、登るための足場等を探っていきながら登っていきます。加えて、滑落除けの綱も無い、という状況ですので、登山をされる際は、注意が必要です。

一ノ越山荘以降の岩山が、如何にも厳しく感じますが、3,000m級の山の中では割と登りやすい山と言えるでしょう。
そして、実際に登った後の景色の素晴らしさは、もはや言葉に言い表せないほどです。雄大な北アルプスの山々、いつもは見上げるだけの雲が、この時ばかりは目線と同じか下に。コバルトブルーの空に少々冷たい風。山頂に登らなければ、決して味わうことのできない爽快感です。

山頂の雄山神社で、登山の安全と無事を祈願する御神酒をいただきました。少量ですけれど。 ^^; あまり呑み過ぎて酩酊状態になってしまったら、それこそ、安全に下山することが出来なくなります。

ミクリガ池

ただ、今回の登山で失敗だったのは、やはり最初の扇沢での出発を見誤ったことでしょう。その後、松本市内に夕方までに出る予定でしたので、下山後の室堂散策は、だいぶ急いで回るような羽目に… (´д`)
前回、紅葉の季節に行った時は、周囲は完全に霧に包まれていましたので、ミクリガ池もミドリガ池も、さして面白くなかったのですが、この日ばかりは、霧も無く雲もほとんどない絶景! 池の水も、青々と湛えていて、見る者の疲れを癒すようでした。

但し、この年(2012年)の地獄谷は、火山活動がいつになく活発になり、全面で通行禁止。室堂の高台から、地獄谷を眺めるに留まりました。それはそれで残念… 次の機会のお楽しみに、ということにしましょう。


今回の立山黒部アルペンルートは、全行程を通して晴れ渡った、非常に爽やかな気候の下で行くことが出来ましたが、北アルプスの山々にかかる雲が、こちらにも覆ってくるのでは、という懸念がありました。
幸い、雲がかかってくることはなかったものの、やはり山の天気は変わりやすい、ということには変わりはありません。十分な装備の元で、登山されることをお勧めします。



黒部ダム (Kurobe Dam) 雄山神社 (Oyama Shrine)
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