2012/11/03

[Travel Writing] 錦秋に包まれた関東の水瓶

紅葉前線は、またまだ北日本、もしくは山間部の中腹のところ。徐々に関東地方にもその色付きを広め始めててきているようにも思います。それでも、北関東のさらに北側が主だったところではありますが。

そんな北関東に広がり始めた紅葉狩りをするために訪れたのは、栃木県日光市。通常、紅葉の季節の日光の社寺~中禅寺湖付近は、観光客でごった返します。いろは坂の混雑はもはや風物詩。 ^^;
ということで、さらに鬼怒川温泉の北側の方へ足を伸ばしてみました。この地は、奥鬼怒川の河川の氾濫や治水を目的とするためのダムが多く建造されています。切り立った渓谷の中に鎮座まします白亜の建造物たち。それを取り囲むような錦秋の森。普通に都会の中で生活していく上では見ることが出来ない、非日常の景色。でもそれが、私たちの水の暮らしを支えている。
普段はその存在の有難さををあまり感じていないのに、こうして見てみると、自然と、そして人間が造りだすものの偉大さの双方を感じることが出来ます。

川俣ダム川治ダム

五十里ダム湯西川ダム

訪ねたのは、川俣ダム~川治ダム~五十里ダム~湯西川ダムの4つ。特に湯西川ダムは、2012年10月に落成したばかりの、とても新しいダム。出来立ての真っ白なコンクリートが、深みのある錦秋の中に佇む様は、どこか不自然な感じがするも、堂々とした様相で見る者を出迎えてくれます。
これらのダムへ行くための公共交通機関もありますが、本数があまりにも少ないため、自家用車で巡るのがベター。特に川俣ダムは、川治湯元駅よりかなり距離がありますため、その方がいいかもしれません。川治ダム・五十里ダム・湯西川ダムは、比較的駅から近いため、ハイキング感覚で歩きで行くのもいいと思います。また、川治ダムは、普段は滅多に入ることが出来ない、ダムの中を歩く『キャットウォーク』、そして、水陸両用バスで人造湖の中を周遊するコースもあります。ご家族連れで、十分に楽しめるコースだと思います。

この日は比較的雲が多く、到着した時は晴れ間が見えていたものの、山間の地域であるため肌を吹き抜ける風はとても寒かった。また、時間が経つにつれて、徐々に雲が厚くなり、夕方前にはパラパラと小雨が… そうこうしていくうちに、身体はどんどん冷えて行ってしまいました。 (((´д`)))
というわけで、道の駅湯西川で、日帰りの温泉があったため、そこで一っ風呂浴びることに。

…………。

温泉に浸かることが、こっんなに幸せだと思ったのは、生まれて初めてかもしれない。
あ゛~… しゃ~わせ… (´∀`)
『温泉に浸かる為の旅』というだけの目的は、そんなに感銘を受けなかったのに。きっと、疲れて、そして身体が冷え切った時に浸かる時が、至福の一時なのでは、と思うのです。年末近くに、一年の身体の疲れが溜めこまれた時にこそ、温泉の力というのが非常に大事になってくるのかもしれません。


鬼怒川ダム統合管理事務所


道の駅 湯西川 (Road Station "Yunishigawa")
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