2014/09/06

[Travel Writing] 初秋の北東北の旅 - 青森編

江戸時代より現存する天守や石垣などの設備は、当然100年単位で風雪に晒されるわけですから、痛みや損傷はその分深く蓄積されるわけです。ですから、定期的な数年がかりの大改修は当然のこと。姫路城も5年以上経過して、ようやく改修後の全容がお目見えになりましたね(本格的な営業開始は2015年春以降)。
弘前城でも、石垣の歪みが生じたため、10年近くの計画で大改修に入ることになりました。2014年11月頃から、天守を囲む堀を埋め、しばらく天守を別の場所へ移動させ、石垣の補修にあたる、というもの。よく、天守と桜の共演の写真を見ることがありますが、2014年の春を以てしばらくお預け。11月以降は堀も埋められ、工事用の幕なども張られるでしょうから、今の弘前城の姿を目に焼き付けておくのは、このタイミングだ、と思い、弘前の街撮りPhotowalkを兼ねてやってまいりました。



夏が終わったばかりということもあって、東北の紅葉は流石にこの時期はまだまだ。それでも、連日の暑さからか、弘前城の園内の緑も、夏の濃緑は形を潜め、ちょっとくたびれた様子。でもそれが、初秋の抜けるような空の青と高さに、妙にマッチしているように見えます。
また園内を彩る花々も、夏を代表するヒマワリはまだ咲いていましたが、どちらかと言うとサルビアのような晩夏~初秋を代表するような花が咲き誇っていました。この時期、残暑の残る東京などではまだまだ夏の花が最盛期というところもあります。東北はちょっと秋を先取り、という感じですかね。 ^^




実は弘前に来たのは2回目。1回目は、2006年のゴールデンウィーク、つまり桜が園内を咲き誇っている時に来ました。って、言ってるそばから、あれから8年かー、と思いを馳せるワタクシ。その時も晴れていて、天守の展望室から臨む、桜の海と岩木山の光景が印象的でした。
その時訪れたのは弘前城公園のみでしたので、今回はレンタサイクルでもうちょっと先の方まで。『藤田記念庭園』と『弘前市りんご公園』へ。特に『弘前市りんご公園』は、前回行きたかった、と思っていただけに、今回足を運ぶことが出来て、晴れてその念願が達成できたと言えます。

弘前市りんご公園は、弘前市街地からやや離れたところにあり、近隣には高い建物どころか家屋もほとんどなかったので、広々とした庭園と、高く、そして初秋の広がりを見せる青空をいっぱいに感じられるところでもあります。
りんごの本格的な収穫には、この時期はちょっと早かったと思います。それでも、一部の品種では既に実を真っ赤に実らせ、まさに食べごろ、という感じでまるまると実を太らせていました。申込制で収穫体験が出来ます。弘前のりんご、是非ともご賞味あれ…! ^^

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