2013/02/18

[Travel Writing] 真冬の北の大地 - 後編①

北海道旅の最後を締めくくるのは、函館です。そして、朝から雪、雪、雪続き… (´∀`;)
雪景色の北海道を堪能するという意味では、雪は欠かせない要素ですので、それは大歓迎なのですが、こうもドカドカ降ってくれると、さすがにもうお腹いっぱい… という感じでして。
僕の旅って、自分が見たい、知りたいことを、自分の欲求そのままに、もしくはそれ以上に満たすような行程を組みます。腹八分、というのを知らんのですな。いや、知っててもそれで満足しない、という方が正しいのか。とりわけ、桜・紅葉・雪のシーズンは、体力と財布の中身と時間の許す限り、色々なものを吸収したい! という意識が強くなるあまり、毎回毎回、旅から帰ってくるとヘトヘトになるのです。まぁ、それがいい、ということもありますが… (´∀`;)

タラバガニ紅鮭

そして函館Photowalkでは、まず出鼻から挫かれた…
挫かれた、というより、自分の意志薄弱なところを突かれた、という感じでして。函館の朝市をブラリ。しかし、店主たちの客寄せの口上は人並み外れたものでして(じゃなくて、自分が断れない意志薄弱さが原因)、本来買うはずの無い、毛ガニ、を… (´д`)
毛ガニは食べたかったんですよ。でもここで、ね。独り暮らしですし、忙しい時期でしたから、毛ガニを料理するだなんてまず考えられないですし、実家もほとんど両親のみですから、毛ガニを料理しようなんてあまり思わないでしょうし。でも、その、まぁ、何だ、勢いに乗せられて、つい…
予想外の出費に、少し財布の中身を心配してしまいました。 (´д`)


気を取り直しまして。 (´∀`;)
朝市の後は、函館市青函連絡船記念館摩周丸、金森赤レンガ倉庫を経て、函館の教会群や旧領事館のエリアへ。

無線通信質 - 函館市青函連絡船記念館摩周丸金森赤レンガ倉庫

ガラス細工の天使八幡坂通から臨む函館港

いずれの施設も、月曜日と言うことだけあり、ほぼ貸切の状態でした。
青函トンネルが開通したのが、1988年。うろ覚えであるものの、それまで津軽海峡は船による運航で、トンネル開通後、さよならイベントがテレビで放送されていたのを覚えています。かつて、函館と青森間で多くの人を運んでいた青函連絡船。決して順風満帆ではなかったものの、戦前・戦中・戦後と、人々の足の支えになった軌跡は、記念館内の展示を見ても分かります。
展示されている写真を見る上では、画質云々は除いても、ボロボロの船体になるまで頑張ってきたんだなぁ… と、思いを馳せずにはいられません。

しかし、打って変わって金森赤レンガでは、それ自体がショッピング・レストラン街と言うだけあって、平日であるにも関わらず賑わっていました。当然、外は吹雪いていましたから、温かい中での話ですが。 (´∀`;)


さらにそこから函館山方面へ。
函館は坂の町。八幡坂通を登り、振り返れば白銀の函館港が一望できる! ……と思ったのですが、朝から降り続く吹雪は一向にやむ気配がなく、港は雪で霞んで全く色気がねぇ… (ノд`)
これはこれで貴重な景色… というふうに自分に言い聞かせているものの、やっぱりすっきりと晴れた時に再挑戦したいなぁ、と心に誓った瞬間なのでした。

カトリック元町教会函館ハリストス正教会

旧函館区公会堂函館市旧イギリス領事館

ただ、その代り教会群は、いずれも幻想的な光景を目にすることが出来ましたね。
厳しい冬の寒さの中で、孤独に耐えながらその社を構えている姿は、遠くから見ても伝わってきますし、近くは近くで、雪の厳しさとも相成って、より威厳を含めた様相を伝えてきます。

教会群から西へ足を進めると、元町公園と旧函館区公会堂、そして旧イギリス領事館が見えてきます。このあたりは、歴史的な建造物が密集していますから、徒歩で10~20分もあるけば、何かしらの社寺や教会、建造物に巡り合うことが出来ていいですね。
旧函館区公会堂は、建物の名前の如く、町の人たちのための集会所。にしては、すっごくゴージャスですよね。ちょっとした貴族の様な気分を味わうことが出来ます。実際に2階のホールでは、今でも演奏会を開いていたりもしているようですし。細部までのきめ細かな造形は、当時の日本の建築職人の業の片鱗を窺うことが出来ます。
旧イギリス領事館は、小ぢんまりとした建物ながらも、開国したばかりの日本での執務の様子を垣間見ることが出来ます。敷地内には、ローズガーデンがあるのですが、流石に雪が積もっていると色の無い真っ白な世界。ここも、いずれまた来る時の楽しみにしようと思います。 ^^



金森赤レンガ倉庫 (Kanamori Red Brick Warehouse) 旧函館区公会堂 (Old Public Hall Of Hakodate Ward)
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