2012/04/29

[Travel Writing] 東北桜紀行 - 宮城編

宮城県 涌谷城と船岡城。当初はどちらも、NHK大河ドラマ『樅ノ木は残った』の題材である『伊達騒動』の舞台とは、思いもよりませんでした。

横手城の桜 - 一横手城の桜 - 二

白石川堤の桜船岡城址公園からの眺め


早朝、空は雲で覆われていたものの、その後時間が経つにつれて雲は取れてゆき、絶好の花見日和に。涌谷城は満開を迎えていましたが、仙台より南にある、船岡城址公園、並びに白石川堤は、既に多くが散ってしまっていた状態でした。その分、堤と川を覆うかのような桜吹雪は見事で、桜吹雪を撮影するためだけに、わざとフラッシュを焚いてしまいましたが。^^;

涌谷城の城山公園にある天守閣は、現存するものではなく、資料館として新たに建造されたものです。しかし、東日本大震災の影響で、博物館は、1年を経た時ですらも閉鎖されたまま… 周囲をロープで張り巡らせ、誰も入れないようにしてありました。きっと、中の展示物も、大きな損害を受けているのでしょう。
折角、見事な桜を咲かせている涌谷城。早く、資料館の中の復旧も進み、外の公園だけでなく、中も、人でいっぱいになることを願っています。


白石川堤は、日本さくら名所100選にも選ばれたところで、『一目千本桜』の名の通り、白石川の堤の両岸に植えられた桜は、一体どこまで続くのか、本当に壮観な景色を作っていたように思います。満開の桜であれば、それはそれで素晴らしいと思うのですが、それに負けないくらい、桜吹雪が川全体を覆っているかのようでした。
白石川堤の桜は、船岡駅から大河原駅まで、約4km続いています。そのため、親子連れやカップル、友人通しが、桜のトンネルを抜けながら、今年の春の役目を今しも全うする桜を見て歩いていました。感慨深いものがあるのでしょうね…

船岡駅から歩いて約10分のところに、船岡城址公園があります。白石川堤と同じように、園内の桜はだいぶ散っていたものがおおくありました。どうやら今年の東北の桜は、咲くまでが遅いのに、咲き始めたら一気に花開き、そして散るのも早い傾向にあるようですね。
その分、船岡平和観世音までの道のりの桜は、まだ見ごろを迎えていました。少し高台にあるのが、せめてもの救いだったのではないかと思います。その代り、急な坂道を登っていく必要がありますけれど。 ^^; ケーブルカーがあるのですが、それに乗るまでに時間がかかること、足で登る時間とそう大きな隔たりがないことから、足で登ることに決めた次第です。

丁度、ケーブルカーの乗り場のところに、展望台があり、そこから、俯瞰的に白石川堤を眺めることが出来ますが、まさにその展望台に、残された樅ノ木があったのです。
展望台にポツンと佇む樅ノ木。何百年という時を超えて、今もなお、私たちを見続けている樅ノ木。彼らには、私たち人間は、どのように写るのか…

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