2012/04/08

[Travel Writing] 西日本桜紀行 - 広島編 Vol.2

実は、広島にはもう一つ、桜の時期に行きたかったところがあり、それが福山城です。


調べたところによると、福山城は1622年に完成した、新規の築城としては近世城郭で最も新しい城で、備後福山藩の藩庁かつ藩主の居城なのだとか。現存する建築物は、重要文化財として指定されている、伏見櫓と筋鉄御門の二点。天守も、1945年まで残っていたのですが、空襲により焼失。現在の天守は、1960年に復元されたものだそうです。

日本100名城の1つであり、また日曜日ということもあって、天守を囲うように、たくさんの花見客で賑わい、所狭しと、シートを敷いては、お弁当を食べたり、お酒を飲んだりと賑わっていました。名古屋城や大阪城、熊本城に比べれば、確かに規模は小さいものの、地元だからこその愛着を持って、思い思いに城の桜を楽しむ姿がちらほら見受けられます。カラオケをしたり、バドミントンをしたり… でも、もちょっと節度を持って下さいね。^^;


さらに福山城の敷地内を分け入って、日本庭園と神社へ。小規模な神社がちらほら。

福寿会館備後護国神社

城の敷地の北側にある、日本庭園と神社たち。しかしこちらの方に行くと、人もまばら。天守周りの賑わいが嘘のように静寂です。聞こえるのは、遠くの方で遊んでいる子供たちの声や自動車の音くらい。勿論、このくらい静かな方がいい気もしますが、何となく勿体ない気も… ^^;

今回、福山の旅は、福山城のみですが、実際のところは、歴史的な建造物・文化財は勿論なんですけれど、どちらかというと自然の景勝を堪能するところが多いのが特徴かもしれません。
例えば、『鞆の浦』。国立公園法に基づいて制定された国立公園『瀬戸内海国立公園』の一端となる景勝地で、大小さまざまな潮の道が行き交うところから、様々な様相を見せる自然界を形成していることは勿論のこと、古来より漁港としても盛んであり、漁港や港町としても有名なところですね。
人の作った文化財の壮麗さは、貴族や軍事的なところに多く見られるのは事実ではありますが、人々の生活の素朴さもまた、連綿と紡いできた歴史の中の一つ。そういったところも決して見落とさず見逃さず、しっかりとこの両の眼に刻み込んでいきたいと思います。



福山城 (Fukuyama Castle)
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