2013/02/17

[Travel Writing] 真冬の北の大地 - 中編①

札幌に初めて訪れた人の感想。

今、どの交差点を歩いているのかが分からない!

京都のように、四条通、堀川通、その交差点が四条堀川等、同じ格子状の街並みながらもどの交差点に今いるのか大体分かるのですが、札幌の場合、『北● 西●』等、方角と数字が組み合わさった交差点名で、慣れるまでに時間がかかる… (´д`)
今回は、GPS機能をフル活用したGoogle Mapsが大活躍しました。一度、地図を頭に叩き込めばそうそう迷うことなんて無いのですが、今回ばかりは勝手が違ったようです。
そう言えば、網走を歩いた時も、交差点の表記が『東● 南●』という感じでしたね。帯広や旭川でもそんな感じの交差点、と聞きましたが… 北海道ならではの交差点の名称の付け方なんでしょうかね。


冠雪の札幌市時計台札幌市時計台 - 二階ホール

冠雪の北海道庁旧本庁舎北海道庁旧本庁舎の展示室

古河記念講堂クラーク像

札幌では、札幌駅を起点にした近隣のスポットをPhotowalk。行きたいところは他にもたくさんあったのですが、積もった雪により歩きづらくなっている、ということもあり、無理をしない程度の距離内で済ませました。それだけでも、半日は楽しめるスポット目白押しだと思います。

旧札幌農学校演武場、今は札幌市時計台として親しまれている時計台。『がっかりスポット』の一つとして謳われつつも、周囲がビルに囲まれて景観的にいまいち、という理由だけで、建物の中身は、曾ての北海道の開拓時代の貴重な展示や資料が並んでおります。そういった意味では、北海道庁旧本庁舎もそうですね。レンガ造りの西洋館は、まるで大財閥の邸宅の様な雰囲気を醸し出していますが、曾て本庁舎として利用されていたと言わんばかりに、室内から溢れんばかりの威厳を感じることが出来ます。
こういった、過去から今に伝わる文化財は、僕の好みとするところですので、時間を忘れて見入っていました。漫画家・荒川弘さんの『百姓貴族』でも、北の大地と言う過酷な環境の中で、黙々と開拓を推し進める開拓者たちの志の強さたるや、僕の様な、都会にぬくぬくと暮らしているような人間からすれば、決して理解できるものではないと思います。ですが、彼らが生命ギリギリの中で切り開いたからこそ、こうして今があるのかもしれません。そんな風に思いを馳せながら、展示を見て回りました。

そういう開拓精神は、現在の北海道大学(札幌農学校→東北帝国大学農科大学→北海道帝国大学を経る)においても、脈々と受け継がれていますね。特に、北海道大学総合博物館の、1Fの展示物を見るとよく分かります。
殆ど何もない大地に、教育的にも産業的にも遥かに進んだ欧米の方々が招聘されて、さぞかし驚いたことでしょう。衝突もあったに違いありません(実際にあったようです。特に第二次世界大戦の時など…)。それでも、委託された事業を全うする姿、国境・人種の垣根を越えて、手を取り合って邁進するフロンティア精神は、現在にも通じるものがあると感じました。



北海道庁旧本庁舎 (Former Hokkaido Government Office) 北海道大学 (Hokkaido University)
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