そんな思いで計画を立てた、真冬の北海道旅。周囲からは「普通真冬に北海道なんて行くか!?」と言われましたが、真冬だからこそ見られるものもある! というポリシーはそう簡単に譲れるものではありません。
とは言え、流氷見るためだけに北海道行くのも味気ないなぁ、本当に流氷だけだったら、日帰りでも実現出来なくはないし、折角北海道に行くのだから、もちょっと色々なところを回りたいなぁ… と、考えは膨らみ、最終的に決まったのが、2泊3日で、中日が札幌、最終日が函館となりました。
朝一の女満別空港へ向かう飛行機に乗り、空港に到着したのが9時くらい。12:30の流氷ツアーにはまだ時間があるため、寄った先は、知る人ぞ知る『博物館 網走監獄』! 明治時代から使われていた実際の監獄を、天都山に移築し、屋外博物館として保存され、現在でも中を見学することが出来ます。明治時代に建てられた監獄であり、当時の建造物・構造がそのまま残っている貴重な建物として、いくつかは有形文化財にも指定されています。
如何に罪を犯した囚人が収容される施設とは言え、当時の十分な防寒設備が無かった北の大地の監獄の厳しい環境は、展示を見ても推して知るべし、というところでしょう。何よりビックリしたのが、(無駄にw)リアリティを出している蝋人形の数々。特に休泊所は、労働した囚人が一旦休む施設なのですが、まるでモルグのよう… 「マジで怖ぇっ!」と唸ってしまったのは言うまでもありません。 ^^
ちなみに、いわゆる『臭い飯』の草分け(?)でもある、『監獄飯』は、4月~10月の期間限定であり、冬季は食べることが出来ませんでした。ま、まぁ、良かったのか良くなかったのか… (´∀`;)
また、現在の網走刑務所は、こことは別のところに建てられています。
監獄見学の後は、網走市街地を経て、流氷砕氷船『おーろら』に乗船し、流氷観測へ!
今冬はどうやら当たり年らしく、通常、流氷が北海道のオホーツク海側の海岸に接岸するのは、2月の上旬~半ばくらいからなのだそうですが、今年は寒波の影響もあり、1ヶ月以上も前、1月の半ばくらいから既に接岸したのだとか。事実、砕氷船に乗ってものの10分程度で、流氷が見え始め、みるみるうちに海が氷に覆われていくのですから!
流氷砕氷船『おーろら』は、網走港から出港しておよそ1時間程度周遊して戻ってくる遊覧船。力強く海原を掻き分け、厚い氷を割りながら進んでいく様は圧巻! 同じく流氷砕氷船である『ガリンコ号』は、紋別港から出港しており、流氷を観測する観光船として、両者は有名ですね。土曜日だということもありますが、シーズン中の週末は、どの時間帯も大混雑! ですので、船内の温かい環境で座りながら流氷観測するより、甲板に立ち、つんざくほどの冷たい風を受けながら、時にウミネコが飛ぶ様子を見ながら流氷を観測しました。気温は-10℃以下。船が進むごとに吹き付ける海風。並大抵の防寒具ではいけないことが、よーく分かります。相応のものは用意していましたが、それでも骨身に沁みるほどの寒さ、というか冷たさでした。 (´∀`;)
夕方、女満別空港へ行き、道内航路で新千歳空港→札幌へと向かいました。
が、ここで思わぬアクシデント発生。新千歳空港の滑走路が、降雪で覆われ、もしかしたら札幌行きの飛行機が着陸できず、女満別へ引き返す可能性もある! とのこと。 (゜д゜)
当然、網走で宿を取っているわけもなく、このまま滞在しても仕方ないことですし、もしかしたら札幌へ行けるかもしれない(戻ってくるかもしれないリスクも含む)ところをみすみす逃すわけにもいきませんので、意を決して搭乗。幸い、無事新千歳空港に到着し、札幌市内のホテルにチェックインすることが出来たのでした。 ε=(´∀`;)
無事、札幌に運んでくださった、機長をはじめ、パーサー、アテンダントの皆さんに感謝!
博物館網走監獄 (Abashiri Prison Museum) | 網走流氷観光砕氷船 おーろら (Abashiri Drift Ice Sightseeing & Icebreaker Ship) |
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