2012/11/23

[Travel Writing] 秋の西日本紀行 - 山口編

紅葉前線は、いよいよ太平洋側へ。10月初めから始まった旅も締めくくりです。2か月近くも紅葉を追いに旅に出るのもなかなか出来ない、というかしない経験ですけれど。 ^^;

西日本への紅葉狩り、その第1日目は山口県美祢市、秋吉台へ。
秋吉台の入り口となっている観光センターは、秋芳洞の入り口でもあります。入場料1,200円はちょっと高めですけれど… ^^;

秋芳洞 - 一秋芳洞 - 二

草紅葉の秋吉台 - 一草紅葉の秋吉台 - 二

秋芳洞は、秋吉台の地下100-200mにある鍾乳洞で、約1kmの観光路をもって公開されています。鍾乳洞としては日本最大規模なんだそうです。
どこの鍾乳洞とも同じく、非常に湿気が高く、足元が滑りやすい。ですが、洞窟内はそれほどの起伏も無く、道幅も比較的広く歩きやすいため、気軽な洞くつ探検としては最適の場所だと思います。また、洞窟内は常に16~17度に保たれているため、夏は涼しく、冬は比較的暖かい。当時、洞窟内を塒としていた人たちにとっては、格好の住処となったのかもしれません。

洞窟から地上に上がると、そこは360度見渡す限りの草紅葉。紅葉と言えば、中高木の樹林の葉が黄色や赤に染まる様を見て、自然の造形、自然の移り変わりを楽しむのが主ですがこうして、自分の腰の高さくらいの草が赤く染まる様も、なかなかの絶景です。さらに、秋吉台のカルスト台地ならではの、隆起した石灰石の群れが奇妙な地形を織りなしています。

この旅で僕が歩いたのは、妙見原と言う、秋芳洞黒谷口周辺。歩いて2~3kmほどの広さです。実際に秋吉台は、さらに広く、僕が歩いたのはほんの南側の一辺のみ。それだけでも、十分に楽しめましたが。 ^^
カルスト台地が織りなす奇妙な地形は、ほんの少し歩いただけでは、味わい尽くしきれないでしょう。それこそ、様々な季節、様々な様子を垣間見れる時に行きたいなぁ、と思いました。

鍾乳洞と言い、カルスト台地と言い、遥か彼方の昔から連綿と続く地球の鼓動を感じつつ、季節の移ろいを目の当たりにする… 二つとしてない素敵な場所だと思います。
また、秋芳洞は、山口県の真ん中にあるため、山口市・下関市・萩市からのアクセスも便利です。



秋吉台 (Akiyoshidai)
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