砺波市と南砺市の旅では、Google+でお世話になっている人にコンタクトを取り、「ご一緒しませんか?」と声を掛けたところ、快く引き受けてくださいまして、実現しました。ほとんどの分野で鉄道等の交通機関を使った旅が多く、城端線も城端駅で終了。それより南の五箇山へ向かうには、本数の少ないバス等を利用しなければなりません。今回ご一緒頂いた方は、有難くもお休みを取っていただいたようで、観光スポットが豊富で、様々な様相を呈する魅力あふれる街・南砺を、思いっきり楽しむことが出来ました。 ^^
砺波市から南へ向かい、南砺市の境界線のところにある小牧ダムへ。ここは2001年、土木学会選奨 土木遺産に認定されたダムでもあります。
また、小牧ダムからさらに南へ向かったところ、庄川と利賀川との合流地点のところに、朽ち果てた橋脚の残骸が! もうこの時点でテンションは上がってしまいまして。 ^^;
単純な家屋や校舎・庁舎の廃墟は、好きなんですけれどそこまで琴線に触れたことはないものの、こうして大自然の中に、まるで眠るように、そして、もはや人工物とも自然物とも分からないように佇む遺構や廃墟は、僕の中の冒険心を思う存分にくすぐってくれます。あまり時間も無いのに、「あー、ここ見たい! 見たい!」って、年甲斐もなくはしゃいでしまいましたので… ^^;
さらに下って、いよいよ五箇山の合掌造りの集落へ。『こきりこの里』と、『相倉合掌造り集落』へ行きました。こちらも、世界遺産として指定されています。
五箇山の合掌造りは予てから知っていたものの、やはり『合掌造』という言葉を聞いてまず最初に思い浮かべると言ったら、岐阜県の白川郷。景観・面積・合掌造りの戸数で言えば、こちらの方が多いですし、有名かもしれません。交通の便や観光地としての整備も行われていると見受けられます。
が、人によっては、あまりにも整備され過ぎているために、集落ならではの侘しさや静けさといったものが失われているのではないか、それならば、まだ観光客の数が少ない、五箇山へ行った方がいいのではないか… とおっしゃる方もいます。人それぞれの好みはありますが、いわゆる1日、もしくは宿泊しながら、の~んびりと合掌造りを楽しみたい、というのであれば白川郷を、規模は小さいながらも、じっくりと楽しみたい、フォトジェニックとしての合掌造りを求めたい、というのであれば、五箇山を、という感じでしょうか。
折しも、合掌造りの地域は間もなく紅葉が真っ盛り。訪れた時も、6~7割は紅葉が進んでいた、という感じでしょうか。晴れていたら、一層よかったんですけれどね~… まぁ、天候だけは人間の力ではどうにもなりませんし。
さらに南砺では、井波、そして城端地域で、これまた僕が大好きな場所が!
城端地域では、規模としてはほんの数件程度ですが、路地裏に、かつての面影をしのばせる蔵造の町並みが、そして井波では、彫刻の街として栄えた通りがありました。
いずれも、昔ながらの町並みや家屋を大事にしているところで、こういうところを歩くのが本当に好きで、ガイドブックを見るだけでは、そして単身で行くだけでは、決して辿り着けない場所だと思いました。もう、今回ご同行いただいた方には、紹介していただき、もう感謝も絶えません。
特に、彫刻の町並みが素敵ですね。家屋の看板、通りを飾っているオブジェや人形、社寺の柱、果てはバス停のデザインに至るまで、きめ細かな彫刻の数々… 見飽きることはありませんでした。特に、瑞泉寺の山門や伽藍に刻み込まれた彫刻は、着色すれば、日光東照宮に引けを取らないんじゃないか、というくらいの造形だったと思います。必見の価値ありだと思います。
そう言えば、同行の方に窺ったのですが、この地方では、男のお子さんが生まれると、木彫りの天神様を送る風習があるそうで。木彫りを生業としている職人さんも、様々な表情の天神様を彫っては、その家の子が元気に聡明に育つように願うんだそうです。特に北陸界隈で見られる風習のようです。男の子にとって、素敵な思い出にもなるでしょうね。 ^^
小牧ダム (Komaki Dam) | 相倉合掌造集落 (Gokayama - Ainokura village) |
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