また、そんなスペクタクルな世界観にプラスして、各キャラクターのアクションシーンの数々。特に、ミレディに扮するミラ・ジョヴォヴィッチが、アンヌ王妃の部屋に忍び込む時のシーンなんか、まんま『バイオハザード』じゃん! と見紛ってしまうくらい。しかし、それも敢えて狙って製作しているんでしょうね。勿論、リュシリュー枢機卿の護衛に対し己の腕と剣で戦う、ダルタニアンと三銃士のアクションも見逃せません。こちらも、妙に『300』と見紛うようなシーンの連続。やはり、エンターテインメント作品に仕上げるにはどんな要素も盛り込んじゃえ! 的な意気込みが窺えます。それが良いか悪いかについては別として(汗)。
それでも、全然カオスな作品にはなっていませんね。若干、リュシリュー枢機卿が王と王妃を貶めようとする描写が、少し端折り気味なところがあるものの。
本作では、ミラ・ジョヴォヴィッチの他にオーランド・ブルームも登場しています。元々彼らが出演する作品も観ていまして、それもヒーロー・ヒロインとしての作品を観ていました。この映画の公開が発表された当初はそんな役柄なのかな、と思いきや、ミラ・ジョヴォヴィッチが扮するミレディは、二重スパイの性悪女。色んな男を手玉にとっては、騙しに騙し、自分の思う通りの手の内に、まるで駒のように進めていく。一方のオーランド・ブルームはフランスのルイ13世を見下すイギリスのバッキンガム伯爵を怪演。登場シーンとしてはそれほど多くないとはいえ、その悪役ぶりは、スクリーンからでもノリノリなのが窺えます。
ちなみに、本作は3D版も公開されており、勿論、そちらを鑑賞してもいいかと思います。でも、やはり本作も元々は2Dで作成し、その後の編集で3D化にした作品であるため、3D化した時の迫力においては、『アバター』や『トランスフォーマー ダークサイド・ムーン』よりは落ちるかもしれません(それでも個人的には、『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』よりかはいいかと思いますが…)。
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