『大阪から日帰りできる「ラピュタそっくりな島」友ヶ島』のサイトを見たことも一つの影響ではありますが、保存状態の良い廃墟が多くみられる、というのが僕の琴線に触れ、いつかは実際にこの目で見たいと思っていた友ヶ島。他にも、和歌山は秋の和歌山城、冬の高野山のみで、和歌山の街を撮ってみたいなぁ、という気持ちが、今回の和歌山旅を結構させた次第です。
しかし、紀伊半島の南端は、京都・大阪と違いそうそう簡単に行ける場所でもないため、この際だから紀伊半島を東から西へとぐるっと巡る旅にしよう、ということで、新宮→熊野→白浜→友ヶ島、という旅程を組みました。
夜行バスでまずは新宮へ。初日は熊野詣でへ。流石に1日で熊野三山全てを回ることは不可能ですが、熊野那智大社に絞るつもりで旅程を組みました。そこへ行く途中で、新宮城を見に行こうと思っていたのですが、その近くに熊野速玉大社があったというのは不勉強でした…
新宮駅からも近く、熊野川の下流に熊野の大社の一つがあったとは。朝日に浴びた朱色の社殿、朝の空気と空の青のコントラストが絶妙で、清々しい空気の中、境内を歩きました。
しかしやはり真夏。早朝でもそれなりにじっとりと暑い空気が身体にまとわりつきます。それでも、早朝であるがゆえに、まだ何とか快適に歩くことが出来たのですが…
本当の地獄は、これからやってくるのです。 (´∀`;)
熊野那智大社へは、那智駅から歩きで行くことにしました。7kmの行程ですので、バスで行くより歩きで行って、今は多くが舗装されているものの嘗ての熊野古道を感じながら足を進めるのもいいかな、と思った、のですが… (・ω・)
徐々に上り、容赦なく照りつける太陽。那智駅に到着した時には既に地面も空気もあっつあつ。当方、夜行バスで来たてでしかも朝は新宮城や熊野速玉大社を回ってきたところ。しかし、那智駅に到着した直後は、体力が猛烈に奪われる、なんてことは考えもつかなかったのです…
熊野古道を歩いていると、ところどころで山肌が露わになっている個所を目の当たりにしました。これは、1年前に紀伊半島を襲った大雨と洪水。ほとんどのところで復旧活動が実施されたものの、まだまだ工事中のところや不通となっている道もあり、熊野古道を歩いて行く際も、迂回せざるを得ない個所もいくつかあります。今でも工事現場には、懸命に復旧に当たる人たちの姿が。少しでも早く、元通りに戻ることを祈っています。
しっかしまぁ、大門坂へ至るまでの道程は、日陰という日陰はほとんどなく、歩けば歩くほど体力を奪われますね、こんな灼熱の日であれば。 (´∀`;)
途中の神社の水道で、首元や頭に水をかぶって、何とか涼を取りつつも所詮はその場しのぎ。すぐにお湯に近い状態になります。そんな中でも、水分補給だけは欠かさずに行ったものの、大門坂に到着した途端にへばってしまいました。
大門坂は、一部でやや急な勾配があるものの全体的にはそれほどまでの急勾配、というわけではなく、『普通だったら』すいすい登れるはずが、数歩歩いては休む、という何とも情けない熊野古道歩きとなってしまいました…
それでも、何とか到着した熊野那智大社と青岸渡寺。(しなくてもいい)苦労して到着したこともあって、境内から眺める青々とした紀伊の山と、遥か先に見える海の景色が見ごたえありましたね。
山の上にある大社だけあって、境内を歩き回るには石段の上り下りをしなければなりません。しばらくは時間があったため、さすがにすぐに動いたら一層体力を奪われるだろうと、境内でしばし休憩。それでも、那智の境内を行ったり来たりするのは結構体力を奪われそうな気がしますが… (´∀`;)
一方、那智の滝は、このところの少雨が影響して、ちょっと寂しそうでした。またいつか、雄大な姿を目の当たりにしたいですね~。
熊野那智大社を後にし、向かった先は、この日の宿泊場所である白浜へ。
白浜の名所と言えば、奇岩の景勝として知られる円月島。この日は夕方までよく晴れていたので、今日は円月島の真ん中の穴に入る夕陽が見れるかな! と思ったのですが…
この暑さで水平線の気温が高いことが影響してか、空気の層が邪魔をして、穴から差し込む夕日は見られず。折角その直前までの夕日は綺麗に見られたのに… orz
僕以外にも何人かの観光客や地元の人が訪れては、その瞬間を今か今かと待ちわびていたのですが、結局見ることが出来ず(聞くところによると、見れても1年に3回くらいの大チャンスらしい)、ぞろぞろと帰って行ったのでした。
まぁでも折角来たんだし、もうちょっと夕陽を撮影しようかね… と思っていたら。
水平線の雲と、夕陽の光が織りなす光の芸術がそこに。勿論穴から差し込む夕日がメインであったものの、これはそれと同じくらい、格別素敵な光景なんじゃなかろうか!! (゜∀゜)
ほとんど、というか全くと言っていいほど人がいない中、夢中になって写真を撮影しておりました。レンズ交換の際、センサーにゴミが入ってしまっていた、ということも知らずに。 orz
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