2012/08/03

[Travel Writing] 夏の立山連峰

立山黒部アルペンルートには、毎年のように足を運んでいますが、夏の登山シーズン真っ盛りの時に訪れたのは、何年ぶりでしょうか。


立山黒部アルペンルートは、夜行で扇沢まで行き、そこからトロリーバス・ケーブルカー・ロープウェイを乗り継いで行くいつものコース。これなら、朝早くに室堂に付くため、1日たっぷり立山の雄大な自然を楽しむことが出来ます。
ただ、扇沢からのトロリーバスは、時期やシーズンによって、始発が違う、ということに注意が必要です。当初、扇沢発のトロリーバス、朝の6:30と思いましたが、僕が行った8月3日は、シーズン運航の前日だったようで、朝7:30出発でした。おかげで、当初の予定を1時間短縮せざるを得なくなり… (´д`)
時間確認は重要ですね。

夏の黒部ダム黒部ダムにかかる虹

濃い山々の緑と、青く輝く水を湛えた黒部ダムです。時間も時間と言うことで、朝の黒部ダムは展望台から数分ほど臨む程度で、朝はほぼ素通り。また、黒部平や大観峰の散策は諦め、一路室堂へ、また、室堂に着くや否や、そのまま立山登山へと向かいました。

雄山への道程 - 一雄山への道程 - 二

立山の夏登山は、中学生の時の林間学校以来。社会人になってからも立山に登っていましたが、装備を見誤って途中で引き返したり、紅葉を楽しんでいたのに室堂になったら突如雪だったりと、散々とまでは行かないまでも微妙な記憶しか残らないような、そんな感じの旅でした。 ^^;
この日は、立山周辺はほとんど雲もなく、風も穏やかで、登山を行うには絶好の気候でした。2,000mを超える場所ですし、何より天候が変わりやすい場所でもありますので、一応の装備は持っていきましたが、この日ばかりは杞憂に終わりました。まぁ、だからと言って、登山用の装備を用意しない、というのは愚の骨頂ですけれどね。念のため羽織っていた長そでの上着も、途中で脱いでしまいました。

雄山頂上からの風景雄山神社

立山(雄山)登山は、室堂~一ノ越山荘までは割と整備されているので歩きやすいのですが、一ノ越山荘からの登りは、道がほとんどない石道。ロッククライミング、と言うほどではないにせよ、それでも、登るための足場等を探っていきながら登っていきます。加えて、滑落除けの綱も無い、という状況ですので、登山をされる際は、注意が必要です。

一ノ越山荘以降の岩山が、如何にも厳しく感じますが、3,000m級の山の中では割と登りやすい山と言えるでしょう。
そして、実際に登った後の景色の素晴らしさは、もはや言葉に言い表せないほどです。雄大な北アルプスの山々、いつもは見上げるだけの雲が、この時ばかりは目線と同じか下に。コバルトブルーの空に少々冷たい風。山頂に登らなければ、決して味わうことのできない爽快感です。

山頂の雄山神社で、登山の安全と無事を祈願する御神酒をいただきました。少量ですけれど。 ^^; あまり呑み過ぎて酩酊状態になってしまったら、それこそ、安全に下山することが出来なくなります。

ミクリガ池

ただ、今回の登山で失敗だったのは、やはり最初の扇沢での出発を見誤ったことでしょう。その後、松本市内に夕方までに出る予定でしたので、下山後の室堂散策は、だいぶ急いで回るような羽目に… (´д`)
前回、紅葉の季節に行った時は、周囲は完全に霧に包まれていましたので、ミクリガ池もミドリガ池も、さして面白くなかったのですが、この日ばかりは、霧も無く雲もほとんどない絶景! 池の水も、青々と湛えていて、見る者の疲れを癒すようでした。

但し、この年(2012年)の地獄谷は、火山活動がいつになく活発になり、全面で通行禁止。室堂の高台から、地獄谷を眺めるに留まりました。それはそれで残念… 次の機会のお楽しみに、ということにしましょう。


今回の立山黒部アルペンルートは、全行程を通して晴れ渡った、非常に爽やかな気候の下で行くことが出来ましたが、北アルプスの山々にかかる雲が、こちらにも覆ってくるのでは、という懸念がありました。
幸い、雲がかかってくることはなかったものの、やはり山の天気は変わりやすい、ということには変わりはありません。十分な装備の元で、登山されることをお勧めします。



黒部ダム (Kurobe Dam) 雄山神社 (Oyama Shrine)
View Large Map View Large Map

0 件のコメント:

コメントを投稿